【映画レビュー】ナミビアの砂漠
映画『ナミビアの砂漠』が巷で「すごい」と話題になっているので、観てきた。
特に趣味も目標もなく、都内の脱毛サロンで働き、“優しい“彼氏に身の回りの世話をしてもらいながら、繰り返しの毎日をぼんやりと生きている主人公のカナにとって、
日々のあらゆる出来事は退屈で、空虚で、決して満たされることがない。
自分の人生に本気になれず、自分の人生をどこか他人事のように感じてしまう、
そういうタイプの人にとっての人生の「リアル」が、カナの表情や仕草に表象されている。これを可能にしているカ