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高速戦闘機のパイロットが陥るブラックアウト問題。それを解決する体温操作法
※停電のブラックアウトのことではありません※
ブルーインパルス等で有名な自衛隊のアクロバット飛行。
ブラックアウトとは
主に戦闘機でアクロバット飛行をする飛行機乗りが、
旋回時の強い加速度(G)によって気絶してしまうことです。
これは、強いGの影響で上半身の血液が下半身に引っ張られ、脳の中の血液が足りなくなるのが原因です。
頭の血液が足りないので気絶してしまう…それを防ぐため、パイロットは
耐Gスーツ
という特殊なスーツを着ています。
キツいベルトで体を締め付けたり、肛門を閉めるよう力を入れたり、脚に力を入れたりして筋肉を緊張させ、血管を締め付けて血液を上半身に押し戻すそうです。
wikiを見ると、元は液体の圧力を利用して締め上げる"液体式"でしたが、高高度を飛ぶために液体が冷えすぎて良くないため、空気圧で締め付ける方法に変わったのだと書いてあります。
新型は上半身を締め付けるタイプのスーツもあるとか。
ブラックアウト 戦闘機 等のワードで検索するといくつか記事が出てきますが…
ブラックアウトを血行と体温と意識の関係で考える
すると、新たな発見があります。
ブラックアウトの理屈を考えると、と、
頭の血が下がって脳内の血液が少なくなる=脳の血管が自然と細くなる、
頭から下がった血が下半身に溜まる=脚の血管が自然と太くなる、
ということになります。そして、血管は温度によって太さが変化します。
血管がある箇所が温かいと血管は拡張し、冷たいと収縮します。逆に、
血管が拡張するとその箇所は温かくなり血管が縮小すると冷たくなります。
こちらの記事をご覧ください。
よって、
頭や首を温めれば、頭・首の血管が広がって血液を頭に止めることが出来るし、逆に
脚を冷やせば、脚の血管が狭まって血液が脚に下がるのを阻止出来る計算になるではないですか!
そして脳内の血液が足りないと気絶するなら、脳内に血液があればいいわけで、頭を適度に温めて血管を広げ、血液を頭に留めることによって、ブラックアウト=気絶を防ぐことが出来るようになるのです!
これでブラックアウト問題は大きく改善するのではないでしょうか!
※筆者は戦闘機等については素人。何か間違いがあればお知らせください。
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