『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』|2025:映画の記録 vol.17


(前回はこちら)
はじめまして、京です。
昨日の投稿、一度前日に下書きに戻したものを再投稿したせいで、データ上の連続投稿日数が途切れてしまったっぽく(?)、なんとも憂鬱。まぁ、実際は連続で投稿してるんだから問題なし、そう思おう。

さっそく今日も1日↓



『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』

"完成された1作"

いやぁ、ほんとにこれに尽きる。
面白くない瞬間が1秒たりとも存在しない、あまりにも完璧で完成された1作。初見の感動も込み込みで、MCU作品の中で最も好きな作品のひとつ。(『GotG vol.3』も譲れないぐらい好きなので、あくまで"ひとつ"。)

◆ストーリー

まずは、その流れるような展開の美しさ。

◆ オープニング
『ソー/ラグナロク』の直後から始まる今作。ソーとハルクというアベンジャーズ屈指の最強ヒーローを圧倒する、メインヴィランであるサノスの登場。ようやく登場したサノスとその強さに絶望させられる最高のスタート。

そして、パワー・ストーン。
それをサノスが持っていることで、(せっかく『GotG』で守り抜いた)ザンダー星の滅亡を直接の描写なく分からす感じ、ゾッとする。(元々襲撃シーンあったらしいんだけど、それをカットしたことによって、取るに足らないと言ってる様でより無慈悲に感じられる。)

さらに、過去作を打ちのめすという意味では、アスガルド人(非戦闘員)の虐殺はまさにそう。「国は場所でなく民だ」という学びを得て、民を守るため場所を手放したソーから、その民を奪うエグすぎる展開。

その戦いの最中、(ヘイムダルの決死の行動により)転送されたハルクと共に、作品の舞台は地球へ。

◆ 地球
そこでまず、インフィニティ・ストーン(今作のキーアイテム)の説明がされる。作品の敵とルール説明までの無駄のなさ。

そこから、アイアンマン、ドクター・ストレンジ、そしてスパイダーマンの共闘。どんどんバラバラだった作品がつながっていく感じが堪らん(トニーとストレンジの似た者同士のいがみ合い大好き)。

さらにナノテクスーツ。
ゴツゴツしたメカメカしいアイアンマンのほうが好みではあるんだけど、このナノテクの装着シーンと流線的なデザインもカッコいいよな。ナノテクスーツと言えば、アイアン・スパイダーのお披露目も素晴らしい。

ストレンジの救出のために舞台は、宇宙へ。

◆ 宇宙
音楽と宇宙という言わずもがなの組み合わせで、ガーディアンズがついにアベンジャーズの本筋に。作品冒頭の救難信号を受け取り、ソーと合流。

そこでのソーとの絡みが最高
(これは他もそうなんだけだけど)短いながらに、キャラクターの解像度が高くて驚いてたら、エグゼクティブ・プロデューサーにガン監督の名前が。なるほど、ルッソ兄弟にガン監督なんて、まさしく鬼に金棒。こりゃ、最強だ。

チームが二手に分かれたところで、舞台は再び地球へ。

◆ 地球②
今度はワンダとヴィジョンの登場。(今作でもクライマックスの鍵を握る)ヴィジョンのマインド・ストーンを巡って、ブラックオーダーの面々に追い詰められる2人。

そんな窮地に現れる黒い影。

そして、アベンジャーズのテーマとともにキャップが登場。初見のときは声でたし(もちろん、映画館ではないよ)、何回も観てる今でも鳥肌もの登場シーン。サムとナターシャのチームキャプテン・アメリカの面々の戦闘もカッコいい。

それからローディとハルクと合流し、舞台はワカンダへ。

このワカンダが登場するまでの1時間。
(もちろん多くの支援があってこそだが)このルッソ兄弟のMCUユニバースへの造詣の深さよ。無理なく全ての点と点がつながっていく感じ。どうなってるんだ、頭の中。

これまでの作品たちはすべて、この瞬間の感動のためにあったと言っても過言ではないほど計算し尽くされた、映画史に残る1時間だと思う。

このあとも、さまざまなグループを同時進行で、違和感なく最終的な合流地点、サノスとの最終決戦へと運んでいく。

◆ サノス

そんな最終決戦の前に、完璧なこの作品にふさわしい完璧なメインヴィランであるサノスについても書いておきたい。(エンドゲームでも引き続きメインヴィランなんだけど、あくまで私はこのインフィニティ・ウォーのサノスこそ完璧なヴィランだと思う。)

まずはその思想。
「生命を半分にする」という無茶苦茶な思想なのに、その目指す先にあるビジョンを聞くと、完全にノーを突きつけられなくなる残酷さ。さらに、まず自らの惑星を捧げたりと、目的達成への志の高さ(覚悟)も彼の思想を確固たるものへとしてる。

ただ、その思想の実現までの過程があまりにも非道。死も犠牲も何もかもを厭わないあの徹底さが、ヴィランとしての魅力を底上げしてる。

そして、父としての一面。
出会いのシーンやソウル・ストーンのシーンから分かる、ガモーラへのの愛が歪んだものではなく純粋なもので、しっかり慈しみの気持ちがある(↑上の思想だって、そういう生命の慈しみからくるものだし)のがキャラクターに奥行きを生んでる。

どの作品も主人公(ヒーロー)の焦点が当てるものなんだけど、この作品のヒーローサイドでそれをしようとするとかえって話が複雑になるから、これまで築き上げてきた土台を信じ割り切って、メインヴィランであるサノスに焦点を当てることで、作品にしっかりとした静の部分(感情)を生み出す巧みさに脱帽。

◆ 最終決戦

そんなサノスとの最終決戦。
地球(ワカンダ)ではブラックオーダーとの戦いが。『イバンベ』の喝采が心を躍らせるし、『ブラックパンサー』の独立した世界観を上手に感じさせるよな。

新規造形のハルクバスターもカッコいいし、ブラックパンサーとキャップの全力疾走も最高。(メイキング見ら分かるんだけど、あれCGじゃないのすごすぎる。)

そこに、ソーが合流したときのあの興奮ね。
ソーとキャップの再会も一瞬で余裕が感じられるやりとりも最高だし、グルートとのやりとりもキャップらしくて可愛い。

そんな中で、宇宙では合流したトニーとクイルとサノスの戦いが。

戦闘スタイルが三者三様で最高なのと、(ストレンジ含め)わりと自己顕示欲強めのメンバーが集まってて、戦闘の中でのやりとりが面白い。

ただでさえ最強なのに、ストーン(ガントレット)をフルに活用したサノスの圧倒的な強さよ。とくに惑星を降らす攻撃が迫力満点で大好き。

そんなサノスになす術なく、タイム・ストーンも奪われ(てか、14000605分の1のためには必要だったってことか。)、サノスは地球へ。

ワンダの決断も虚しく全てのストーンを奪われ、ソーの復讐もあと一歩というとこで、あの衝撃へ。分かってるのに、毎回初見ぐらい胸が締め付けられる。

もう何年も前の作品だし、ここまでネタバレ有りで書いてて今更感強いけど、その衝撃的なオチだけは書かないでおく。


やっぱり何回見ても、最初から最後まで常に満点を叩き出し続けてくる最強の作品。

最近は、映画見ながらちょこっとメモして、それをあとから膨らますようにしてるんだけど、今日はあんまり書けないかななんて思ってたら、3000字近く書いてたと言うね。びっくり。

最後まで読んでいただきありがとうございます!
79日目
↑継続切れてるんか〜、残念。
444日前後で1年のバッチになるのか、なげー。

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