『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』|2025:映画の記録 vol.8
(前回はこちら)
はじめまして、京です。
書きたいこと多いから、雑談省略。
さっそく今日も1日↓
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』
"好きすぎる一作"
さぁ何度めかになる個人的最高の映画の三箇条。
最高の音楽、癖になる会話劇、そしてカッコいいアクション。そこにド派手な武器がでてきたら、もう言う事なし!!
・音楽
まずはこの作品シリーズを語るにおいては外せない音楽。どこか懐かしさを感じる選曲が作品の独創性をこれでもかと引き上げてるし、その懐かしさにこそ過去のトラウマという、キャラクターを大切に思える要素が込められているのが凄い。
作品冒頭、病床に伏す母親から最後の頼みであった、母の手を握れなかったクイル。その直後、ヨンドゥに攫われたことで、母の形見(母と自分をつなぐ唯一のもの)であるウォークマンが、過去のトラウマの象徴として彼を縛り続ける。
そして改めて見返す中で、そんなウォークマンから楽曲が流れるタイミングに意識してみると、それが非常に絶妙なことが分かる。
【各曲とかかるタイミング】
①I’m Not In Love / 10cc
⋯母の死の直前(トラウマのきっかけ)
②Come And Get Your Love / Redbone
⋯モラグの登場
③Go All The Way / Raspberries
⋯モラグからの脱出
④Hooked On A Feeling / Blue Swede
⋯キルン刑務所の登場
⑤Escape (The PIna Colada Song) / Rupert Holmes
⋯キルン刑務所からの脱出
⑥Moonage Daydream / David Bowie
⋯ノーウェアの登場
⑦Fooled Around And Fell In Love / Elvin Bishop
⋯ノーウェアでのガモーラとの会話のシーン
⑧Cherry Bomb / The Runaways
⋯ロナンとの最終決戦に向かうシーン
⑨O-o-h Child / The Five Stairsteps
⋯戦いの最後、ロナンの気を引くシーン
⑩Ain’t No Mountain High Enough / Marvin Gaye And Tammi Terrell
⋯クイルが過去のトラウマを乗り越え、ついに前へ進み出すシーン。
⑪I Want You Back / Jackson 5
⋯エンディング
冒頭の母の死に関しては上でも書いた通り、作品内でのウォークマンとその楽曲の重要性を示すもの。
そして時代は変わり、大人になったクイル。
印象的なオープニングであるモラグからノーウェアの登場までは、クイルが(おそらく)はじめて訪れる場所とそこからの出発といった、外見的には成長してるように見えるシーンで流れているのだと思う。さらに、おそらく何度も訪れているであろう、ザンダーでは流れていないことからもそう考えられる。
そして、大事なのはノーウェア以降のシーン。
ガモーラとの会話のシーンではガモーラの壮絶な過去を知り、それを慰めるため。(一度目は流れていなかった)ザンダーに再び戻って来るときには、その目的がザンダーや全宇宙のために変わっているから。ロナンの気を引くシーンは仲間を守るためと、クイルが誰かのために行動するという内面的な成長を感じられるシーンで流れている。
キャラクターにとって、挿入曲とそのタイミングがここまでの役割を果たしているの凄すぎる。多分、楽曲の歌詞とかまで考え始めたらより好きになれるんだろうな。
そして、クライマックス。
ロケットやグルート、ドラックス、そしてガモーラ、仲間と出会い冒険していく中で成長していったクイルは、ついにあの日握れなかった手を握ることで仲間とその痛みを分かち合い、過去のトラウマを乗り越える。
ようやく長い時間囚われ続けた、プレイリストは終わりを告げ、ずっと開けることの出来なかった母からのプレゼントを開けると、そこには新たなテープが。新たなプレイリストと新たな家族と共に、彼の新たな旅が始まる。あまりにも、完璧すぎる。
さらに、そんなプレイリストをあとで聴き返すことで、作品を追体験することができ、大好きな作品は大切な作品、そして思い出へと変わっていく。
・会話劇
これは、単に海外的なオシャレな言い回しというわけではなく(そういう時もあるけど)、キャラクターの性格やらしさを、一人称や語尾や口調といった個人的な要素はもちろん、さらに他のキャラクターとの掛け合わせを通じて、いかに感じられるかが大事。(関西人だから、ボケとツッコミという漫才的な掛け合いは特に好き。)
グルートが顕著で、"喋れる言葉が「アイ・アム・グルート」の3語だけ、しかもその順番で"なんて最高すぎるやろ(ちなみに、ガーディアンズ大好きな私は、これが最後には聴き取れるようになったんだって、はじめのやりとりだけでうるっときた。)。そんなグルートに対しては保護者的な立ち回りで話すロケット(『アイ・アム・グルート』の5話、好きすぎる)。それに反して周囲に対する皮肉的な言動は、あの辛い過去に由来するものだと思うと切ない。
戦士として育てられたからこそのガモーラのクールな感じも、力馬鹿として描かれながらもどこかに父親としての優しさを感じるドラックスも最高。(ラストのロケットの頭を撫でるシーンなんて、まさに父親のそれ)
そんな作品の個性的なキャラクターに対して、クイルが私たちと同じ視点でリアクションしてくれるから、作品に身を預けられる。
さらに、クイルとヨンドゥの関係性。
これに関しては続編を見てからの方がより一層分かるんだけど、厳しい言動に反してクイルを大切にしてるのがよく分かる。最後の騙されたはずなのにあの優しい笑顔、そんな人形を大切にしてるのも親父なんだなって伝わってくるよな。
・アクション
最後にヒーロー映画には欠かせないアクション!肉弾戦はそれぞれの個性が表れているし、CG技術が光る宇宙船同士の戦いやグルートとロケットの刑務所でコンビネーション抜群の銃撃戦も最高。
さらにド派手武器は、SFならではのド派手(トンデモ)武器ばっかりで言う事なし、光線銃に人工重力装置を切ったところの無重力、そしてヨンドゥの口笛と矢。
当時あまり有名でなかったガーディアンズの面々を、BIG3にアベンジャーズが定着してきてノリに乗ってるMCUの新ヒーロー、そしてサノス(ラスボス)に関連したかなり重要な場面に当ててきたの本当に神采配すぎる。
これで1作目ってマジ?
最後まで読んでいただきありがとうございます!
67日目
最高の100本目の記事。