<第37回> 企業の「カルチャーフィット」は、どうやって対策すればいいですか?
こんにちは、安斎響市です。
今日いただいた質問は、
現在転職活動中の40代男性です。いつもnote参考にさせていただいています。 転職エージェントから面接の前に「『Mission Vision Culture』への共感が大事です!」と言われ、実際、とある企業で最終面接まで進んで落ちた際にも、「『MVC』の共感が足りなかったようで」という理由でした。どうしたらこの ”共感” を面接官に効果的にアピールできるのでしょうか?
というものです。
Mission, Vision Culture…
会社によっては Mission Value Cultureと言ったり、もっと単純にCore Valueと呼んだりもしますね。
要するに「企業文化」のことです。
これって、意外とバカにできないんですよ。
日系企業の場合は、はっきり言って、9割以上の会社で「企業文化」や「経営理念」って形骸化していて、「経営理念」を気にしているのなんて、会社の役員たちと、せいぜい意識高い系の就活生だけ、というパターンがほとんどですが、外資系企業など一部の企業は、この「カルチャーフィット」を最も重要な採用基準として置いています。
特に、GAFAMやP&Gなどの外資系大手企業のカルチャーはとても強烈なことで有名ですね。
外資系企業だけでなく、例えば、任天堂やKADOKAWAなどエンタメ系で嗜好性の強い製品を扱う企業、あるいは、日本電産やユニクロ(ファーストリテイリング)などの創業者個人の意思が強い会社などは、カルチャーフィットを大事にしている印象があります。
私が現在働いている外資系大手企業も、少し、そういう傾向があります。
つまり、「能力的にはとても優秀な人だけれど、ウチの会社の文化には合わなそうだから、内定は出せないね」という判断で採用を見送ることが実際にあるということです。
そのくらい、実は「企業の文化にマッチする人材かどうか」というのは、中途採用において重く見られているポイントです。
面接終了後の「カルチャーフィットが足りなかった」という評価って、別にお断り文句ではなくて、本当にそれが理由で落ちている場合も多くあるんです。
今日は、この「カルチャーフィット」対策について書いていきます。
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