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5年後に退職する新卒サラリーマン【第三章】 (7)

第一章 <激動の就活編> は、こちらから
第二章 <戸惑いの新入社員研修編> は、こちらから


新卒1年目、初期配属となった広島の地で、最初の1週間があっという間に過ぎた。

ついに新入社員研修が終わり、「仕事」が待っているのだと覚悟はしていたが、ふたを開けてみれば、私の仕事は、果たして「仕事」と呼んでよいのかどうかも怪しいような、あっけないものだった。


先週1週間やったのは、イベント準備の手伝いと、裏方のスタッフ業務。言ってしまえば、単なる力仕事、雑用と、サンバカーニバルに過ぎない。

なぜか、サンバのキレだけは支店長からも褒められたが、私は、別にサンバを踊るために、この会社に入ったわけじゃない。


どこぞのベンチャーのようにTikTokに投稿されていないだけマシなのかもしれないが、「業務命令」で人前で踊らされているのに、違いはない。

踊るのは、毎朝8時のラジオ体操だけで十分だっていうのに。


こんなことをするために、厳しい就活を勝ち抜いて、大手有名企業の看板を叩いたわけではないんだ。


おかしい……

ちょっと前まで、大手有名企業で働くって、こういうイメージだと思っていた。


しかし、実際の私の仕事は、と言えば……

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