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5年後に退職する新卒サラリーマン【第四章】 (2)
第一章 <激動の就活編> は、こちらから。
第二章 <戸惑いの新入社員研修編> は、こちらから。
第三章 <空前絶後の広島出向編> は、こちらから。
「久しぶりだね、安斎君。いや… 『港区男子』と呼んだ方がいいかな?」
懐かしい声に、安斎は振り返った。
透き通るような爽やかさと、邪悪な嫌味ったらしさを併せ持つ、あのイケメンボイス。あざとくて何が悪い男。
「お、お前は…… 西村!!」
「西岡だよッッ!!」
雑なノリ突っ込みをしている姿さえも、彼はイケメンだった。
新卒同期の西本……… いや、西岡。
あまりにも「顔の主張」が強くて、名前を覚えられない。そのくらい、彼は絶世のイケメンだった。ガチで芸能人のような見た目だ。
"自称イケメン” の安斎とは訳がちがう。
本物のイケメンだ。
「久しぶり~~、安斎君、広島で相当問題起こしてただろ? 噂で聞いてるよ!」
「え!? そ、そんなはずは!!??」
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頂戴したチップで「餃子とビール」を購入させていただき、今後の執筆活動に役立てたいと思います。安斎に一杯おごりたい方は、ぜひチップをお願いいたします。