<第183回> 現場の面接官からの評価は良いのですが、人事部から採用NGが出てしまいます。
こんにちは、安斎響市です。
今日いただいた質問は、下記のようなものです。
安斎さん、初めまして。
私は高卒、鉄道の電気関係勤務です。(正社員)
転職の面接において人事部門の面接官への感触が良くないことで採用見送りになっているパターンが数件あり、その対策をしたいと考えているのでアドバイスをいただきたいです。
それなりの大企業の面接にて、このように感じました。
私は電気関係のメンテナンスとして業界を問わず転職活動をしています。
私は高卒なので現職の間は出世にあたり学歴をカバーできないかと思い、資格の取得に力を入れたり実務でも大きな工事を担当するなど技術力をつけてきました。
転職活動をしていて感じたのですが、面接官への感触として技術部門(管理職)への感触は良さそうでしたが、人事部門(管理職)への感触が良くないのかな?と感じることがございました。
面接中は悪くない感触かと思っていても、転職エージェントから「人事部門の反対が強くてお見送りとなった。」と聞かされたこともありました。
現職でも社内の出世に関わるような面接では人事部門からの受け答えが苦手でした。技術部門としての考え方と、会社や経営面での考え方が違っていてそれを自分が理解できていなかったりするせいなのかなと思っております。
業界を絞っていないこと、弊社以外に何社受けているか? 志望度は何番目か? という質問の回答も問題があったかなと思う部分がございます。
長くなりましたが、ご回答よろしくお願いいたします。
これは、なかなか微妙な問題ですね。
基本的に、面接って一期一会みたいなところがありますし、その時々の面接官との相性などによっても合否結果は変わるものです。
一口に「面接官」と言っても、人それぞれ考えていることや評価基準は異なります。
なので、あんまり「なぜ落ちたのか」「何がダメだったのか」などを深刻に悩みすぎても建設的ではなく、「まあ、そういうこともあるか」と気持ちを切り替えて次の面接に行くのが大事です。
とはいえ…..
今日の質問者の方の状況だと、
転職エージェントから「人事部門の反対が強くてお見送りとなった。」と聞かされた
自己評価として、「人事部門からの受け答えが苦手」という自覚がある
というお話なので、そういう傾向が何度も続くのであれば、何かしら対策を考える必要があるのかもしれません。
今日の記事では、この「人事部の面接担当者」に対しての準備と対策を考えていきます。
人事部門は、面接で何を見ているのか?
通常、中途採用においては、人事部が採用決定の権限を持つことは稀です。
人事部の採用チームが統括し運営している「新卒一括採用」とは異なり、中途採用は基本的に事業部=現場のチームが事前承認された採用枠(ヘッドカウント)を保有していることが多いです。
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