No.77 - 出社肯定派の人たちが気がついていない、致命的なこと
最近、久しぶりに会った友人が「会社がリモート廃止して週5日出社に変わってしまった」と愚痴を言っていました。
今の時代、リモートワークの存在って非常に大きいですよね。
一定以上の規模の会社だと、もはや週5日フル出社という職場の方が少ないんじゃないかなと思います。
大手企業だと日本全国のたくさんの拠点をつないで会議をしていたり、海外の取引先とメールのやり取りをしたりなども日常茶飯事なので、元々出社しようがしまいが仕事はオンライン中心です。
その友人が言うには、週5日出社になった職場はこんな状況でした。
コロナ期間中のリモートワークですっかりオンライン会議が定着しているので、出社しても結局オンライン会議をしている。
いちいち会社のビルの中を移動するのが面倒くさかったり、会議室が空いていなかったりして、少人数の会議はオンラインでやらざるを得ない。
結局社員みんな出社しているのに、みんな自分の席でヘッドセットとマイクをつけてその場にいない人と喋っている。
「出社によりコミュニケーション促進」というが、別にそこまで会話に花が咲くわけではないので、出社したからと言って同僚との関係性が深まるのかは謎。
今はとにかく通勤時間が辛い。自分はそんなに家が遠い方ではないが、それでも毎朝毎晩の往復時間を考えると、リモートで働いていた頃に比べて全然時間の余裕がない。
なかなか悲惨な話ですよね。
特に、通勤時間によって強制的にプライベートの可処分時間が圧迫されるのは、極めて耐えがたいものがあります。
私だったら、リモート廃止のタイミングで会社を辞めてしまうかもしれません。実際、その友人の会社でも、リモート廃止⇒週5日フル出社の流れで次々に同僚が辞めていったそうです。
出社を肯定する人は、その裏にある「事実」に一生気がつかない
ただ、こういうエピソードを紹介すると毎回、なぜか一定数の人は「出社にもメリットはあるぞ」と言い出します。
毎日の通勤時間で電車の中で新聞を読んだり、読書をしたり、じっくり考え事をしたりして有効活用できているから良いんだ。
フルリモートだとさすがに運動不足で太るから、毎日の通勤によって散歩の代わりになり、運動習慣がつけられるのはありがたい。
こういうのを聞くたびに、私は「馬鹿だなぁ…」と思ってしまいます。
正直、ちょっと笑ってしまいます。
こういう発想をしてしまう人たちって、致命的に、ある事実に気がついていないんです。今後も、たぶんずっと気がつかないでしょう。
ある事実とは何かというと、単純な話で、
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