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No.76 - やりたいことが見つからない... に終止符を。

新しい年を迎える度に、「今年の抱負」などを語るじゃないですか。なんか、そういう風潮あるじゃないですか。昔から。

職場でも、「今期の自己成長目標」みたいなのを書かされたりしませんか? 私は昔、書かされてました。そして、その度に「こんな感じで書いとけばいいんでしょ」という、いかにも「正解」らしき内容をとりあえず書いておく… という無意味なことを繰り返してきました。

「目標がないとダメ」「やりたいことがないとダメ」という雰囲気が、なぜか現代社会では強いです。

この「やりたいことを見つける」というテーマ、なかなか根が深い問題だと思う一方で、私自身は実はあんまりコレで悩んだことがありません。過去一度もないんじゃないかってくらい、「やりたいことがない…」と深刻に考えたことがありません。

なぜかというと、私は生まれた時からずっと、やりたいことなんて特にない状態だからです。ナチュラルボーンで夢が無いんです。考える必要さえないです。

あえて言えば、「死ぬ前にハンターハンターの最終回を読みたい」くらいです。冨樫先生、よろしくお願いいたします。

ちょっと前まで、私のやりたいことは「ドラクエ3のリメイク版」でしたが、それは今やってるのですでに ”やりたいこと” ではなくなりました。まだジパングでヤマタノオロチと戦ってるあたりです。


「やりたいこと」の先には「やりたいことがない」が待っている


高校生や大学生の頃は、「海外で働きたい」「いつか本を出したい」みたいなフワッとした ”やりたいこと” はあったんですが、いずれもあっという間に実現してしまったので、あっという間に ”やりたいこと” ではなくなりました。

結局ね、仮に ”やりたいこと” があったとしても、それを実現した段階でまた、 ”やりたいこと” がない状態に戻るんですよ。
ゲームを最後までクリアしたら、もうやることがなくなるので、また次のゲームを探さないといけなくなります。ずっとその繰り返しです。

だから、「やりたいことがない」と悩んでいるタイプの人は、永遠に悩み続けることになります。


ある意味で、「やりたいことはあるけど、まだ実現できていない」状態が一番楽しいのかもしれません。何事も、成長の過程や、上達の道のりが充実感あって楽しいのであって、最後の仕上げをする頃にはもう飽きてますからね。

ピラミッド攻略とかダーマ神殿着いたあたりが一番楽しくて、バラモス倒す頃にはもう若干飽きてるじゃないですか。ドラクエも。

え? 分かんない? 分かるだろ。


「やりたいこと」の先には「やりたいことがない」が待っているんです。


最近、本屋さんを歩いていたら、「80代からのやりたいことの見つけ方」みたいな書籍を見つけました。オイオイ、爺さん婆さんになってもそれで悩むってことかよ… と愕然としました。

でも、確かに自分の両親などを見ていると、仕事を辞めて引退した後、何もやることがなくて一気に老けたな、と感じます。
もともと仕事が上手くいっているタイプの親でもなかったので、仕事も全然好きじゃなかったみたいですが、その仕事さえもなくなってマジで「毎日やることがない」状態になっています。


 たぶん、みんな同じなんだと思います。

私も。あなたも。


「やりたいこと」なんて、あってもなくても大差はなくて、仮にあったとしてもそれを実現した後には「やりたいことがない」が待っています。

辿り着く先は同じだし、永遠にそれの繰り返しです。

かと言って、「やりたいこと」をずっと実現できないまま、というのも苦しいし、「やりたいこと」が何もないからといってひたすら探し続ける人生も、それはそれで苦しいですよね。


新年の抱負とか聞かれたって、「そんなもん、ねーよ」って話じゃないですか。

今年の目標は? と言われても、「金が欲しい」くらいしかないでしょ。普通の人は。そんなにみんながみんな、目をギンギンにさせて「夢」を語るベンチャー企業ガンギマリ系ゴリラみたいに意識高くはないのよ。


"やりたいことが見つからない" 問題を終わらせる方法は、たぶん一つしかありません。

何かというと、

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