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元飛込日本一選手が、ドラマホリック!『DIVE!!』第2話を見て書き殴った

【はじめに】

この文章は現役ハイダイビング選手(元飛込日本一選手)から見た『DIVE!!』ドラマレポートです。
所々ネタバレや常軌を逸した(頭の悪い)表現が含まれます。
それでもOKであればぜひ最後までお読み頂けると幸いです。

前回のレポが自分でもびっくりするくらい多くの人に読んで頂けて感謝してもしきれません...ありがとうございます!(引き続きドラマ版『DIVE!!』・HiHi Jets・飛込競技の応援よろしくお願いします!)

〜INTRO〜 1話から2話の架け橋

1話では主人公3人を取り巻く環境と対人関係を飛込競技の描写と同じくらい大事に描写されていました。

2話では麻木コーチ(馬場ふみかさん)が台風の目の如く近づく人全てに影響を与え、チームに新たなライバル沖津飛沫(髙橋優斗さん)を投下します。

情報量が...多い...!

見所として富士谷要一(作間龍斗さん)から出てくる絶対的な自信に裏付けられたセリフと立ち振る舞いがいくつもあり、父と子・コーチと選手の信頼関係が見られるシーンも必見です。

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要一の決意したらぶれないメンタルはトップアスリートたる所以であり、もはや清々しさを感じるほどです。

一方対照的に描かれている坂井知季(井上瑞稀さん)は、麻木コーチから受ける強烈な刺激によって自他ともに大きく変化していく様子が2話で印象的です。

物語はさらに加速していく!

○ ○ ○

身近すぎる【圧倒的憧れの存在】

「あなたはこのチームのエースになるのよ!」
麻木コーチから出てくる突拍子もない言葉に圧倒される知季。
帰宅後のマイルームで雑誌で、特集される要一のページを読んでうなだれるシーンから2話はスタートします。

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このページを隅々まで読んでみたい...

「オリンピックに行くのは要一君だよ...」
もし目標として提示されたオリンピックへの道のりを考えた場合、一番身近で巨大な壁として立ちはだかる要一。雑誌に載るほどの実力者に打ち勝ち、乗り越える必要がある。

それ以前に知季にとって要一は幼い頃からの憧れの存在であることがわかる回想がここで挟まれます。

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プールサイドで陽に照らされた飛込台を見る少年(知季)、陽の光を背に台の頂点からダイブする人。(要一)

「あの日見たあの景色、怪獣みたいな...コンクリートドラゴン」
「それが全ての始まりだった」

幼少期の知季は、飛込台の特徴的なフォルムを龍に見立てて『コンクリートドラゴン』と形容しました。

感受性豊かな子どものユーモアのある表現だなと筆者も小説版を読んだ際に感心させられました。(オープニングタイトルのドラゴンの伏線ですね!!)

柱から突き出した台の先端(ドラゴンの頭?)から回転しながら水面に飛び込む姿はさながらヒーローのように見えたのでしょう。

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演技を終えてプールサイドに上がり、知季に「お前も飛びたいの?」と飛込の世界に誘った少年こそが要一でした。

○ ○ ○

抜き打ちトライアル!基礎なくして勝利なし!

日時は変わりプールサイドにてウォーミングアップ中の選手たちに富士谷コーチから麻木コーチの紹介が始まります。

彗星のごとく現れた美麗コーチに浮足立つ選手に向けて「さっそくだけど、挨拶代わりに飛ぶところ見せて。早く!」と切りつける様に要求。

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浮き足立つ選手達(主に陵)

言葉ではなく演技で己を語れということなのか。
肉体言語上等!良いところを見せようと意気込んで台に登る選手達。

トップバッターはチームメイトの大広陵(佐久本宝さん)
先端に立って立ち姿勢を構えた矢先に「もういい。次」と麻木コーチが遮る。まるで演技を見るまでも無いと言うかのように。

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鬼!悪魔!麻木夏陽子!

誰もが飛ぶことすらできなかった中、最後に順番が回ってきた要一。ここにきてようやく構えて着水まで演技を一通り見てもらえました。

「さすが。基礎は合格ね。」と麻木コーチも拍手を交えながら認める。

飛ばせてもらえなかった選手達を前にして「あなた達は基礎が全くなっていない。」かなり辛辣な言葉を浴びせる麻木コーチ。

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実際何を基礎として言ってるの?と不服そうな選手たちの顔...

ここでコーチと選手両方の目線での解説を。

飛込競技の試合は採点競技であり審判の主観で点数が決まります。
審判の鳴らすブザーの音が演技のスタートの合図で、音が鳴ってから選手は開始姿勢を構えます。

ここで重要なのが審判はブザーの音が鳴ってから水に着水するまでの選手の動き全てを審査対象としていることです。

つまり、空中の演技だけでなく先端に立って構えている姿勢も点数に影響します。
構えている開始姿勢が審判の目に良くない(不格好な)印象を与えた時点でマイナスからのスタートになります。

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構えた時既にッッ!演技はッッ!始まっているッッ!

空中の演技以前の問題ですね。
麻木コーチは基礎となる開始姿勢の構えが不格好だったから演技を見るまでもないと判断。

選手ごとに体格が違うので絶対に正しい姿勢を定義づけるのは困難ですが、立ち姿勢だけでもある程度選手のクセを見抜くことはできます。

選手からしてみれば今までの練習と自信のある演技を、来たばかりの他人に「お前のやり方は間違ってる」と初っ端から否定されたのと同じ。
さぞ腹立たしいでしょう...

自分が選手だったらもう少し説明してくれよ...となる気がします。(笑)

○ ○ ○

小宮トレーナーの鬼トレーニング!その真意は...?

基礎を固めるということでプールからドライランドへ移動。麻木コーチが連れてきた小宮トレーナーとの鬼特訓がスタート。ドラマオリジナルの登場人物とコミカル成分多めなシーンがなかなか良い味を出しています。

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小宮プロです(キリッ)

プール以外の陸上でやる動作確認や筋トレはひたすらキツイわりにかなり地味です。しかも結果を実感しにくい。

その点ではドラマの絵面的に楽しそうな雰囲気を交えたのはナイス判断だと思います。

実際のトレーニングの雰囲気を再現した場合、お寺の修行の様にひたすら黙々と動作練習と筋トレのシーンになっていたと思います。

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※股関節の柔軟です

なんだこれ?罰ゲームか?意味あるのか?と思いたくなります。実際筆者も必要かどうかわからないままトレーニングをしていた時期がありました。後になってようやく必要性を実感したことが山ほどあります。

トレーニングが終わり、ロッカーで居合わせた知季と要一。
要一から麻木コーチのコーチングは海外で金メダリストを育てたコーチとやり方が一緒だと指摘。

そんな麻木コーチについて情報を聞き出そうとする知季。

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トップ選手から見た麻木コーチの所感

「お前、そういうところ直せよ。」
「(なんでもすぐ人に聞かず)少しは自分で考えろ。」
今までの接し方とは一変して突き放される様な返答。

帰り際に麻木コーチと遭遇し、最初に知季に放った言葉の真意を聞く要一。

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「トモとオリンピック目指すって本気ですか?」
〜中略〜
「目指すのは勝手ですけど、邪魔はしないでください。」 
「MDCからオリンピックに行くのは俺です。」 
相変わらずバッチバチに覚悟決まってます。
しかし、ここで要一は知季も同じ土俵に上がるのだと認識したのでしょう。

○ ○ ○

本気とは?

坂井家にて仲良く勉強する知季と弘也と未羽のシーン。
勉強しながらお互いの努力していることを認め合っている微笑ましいやりとりは見てるこっちまで恥ずかしくなります。

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幼なじみ3人組

しかし内容をよく聞いて図にしてみると綺麗に一方通行になっています。 

未羽 → 知季 → 弘也 → ?

それと同時に未羽のベタ褒めになんだか煮え切らない素振りの弘也。 

これはもうあれですね。三角な関係が出来上がりつつありますね。

そんな甘酸っぱいやりとりの中、ふと未羽は本気になってるトモのことを見てみたいと発言。知季の気持ちが揺れ動く。 

○ ○ ○

いつものトレーニング中に麻木コーチに呼び出される知季。

「そろそろあなたの本気を見せてくれない?」
「あなたは真剣に向き合うのが怖いだけ、そんなに傷つきたくない?」
「そうやってずっと逃げるつもり?」
  

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麻木コーチの慧眼ぶり。スゴイ。

トレーニングを通して知季の性質を見抜いていました。謙遜するかのように自分を低く見積もる知季にさらに発破をかける麻木コーチ。

「本気でやったら全然違う景色が見えてくる。だから...」  

そう言いながら知季専用トレーニングメニューを半ば強引に手渡します。
渡されたからにはやるしかない。困惑しつつも知季は進んでゆく...

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【オリンピックへの道】と書かれた分厚いファイル

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朝方に練習時間外でも自主トレをしようと公園に出向く知季
朝練をする時点でかなり本気度が上がってきているのだと感じます。

筆者も学生時代に朝練をしていましたが、モチベーションが高い時でも相当しんどいのが朝練です。

本来であれば寝ている時間に、あろうことか運動という真逆のことをやっているので間違いなくしんどいです。


コーチの見ていない状況でやる気が出せている時点で素晴らしい...

到着すると既にトレーニングを始めていた要一と遭遇します。
貰った練習メニューを半信半疑でやっている知季。
「(オリンピックなんて)無理に決まってるのに...」
「要一君だってそう思うでしょ?」
同意を求める様に話す知季に向かって
「お前が無理って言うなら無理だろうな」
「そもそも俺がどう思うかなんて関係ないだろ」
「どうせ朝練やるなら、勝つ気でやれよ。張り合い無えヤツだな...」

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もはや宣戦布告

要一の中で知季は既にチームメイトからライバルというポジションに本格的に切り替わっているシーンです。

知季自身よりも先に周りの人たちが『その気』になっています。
モウヤルシカナイ!

進む人と置いていかれる人

いつも一緒にいた陵とレイジは、個人メニューを渡された知季を快く思えず不満が募っていきます。

練習後のロッカーにて愚痴をこぼす陵とレイジ。
そこで要一からトレーニングをサボっている事、知季が自主的に朝練している事実を告げられ驚愕する2人。

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そして一連のやりとりを聞いてしまっていた知季。(超気まずい)

自分の成績を引き合いに出し、苦し紛れに練習は自発的では無いかの様に振る舞う知季。

しかし実際に才能を見出された知季の言葉は、違う扱いを受けている2人には聞き入れてはもらえない。突き放すかの様に帰っていくチームメイト。

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なんてエグい塩対応なんだ...

筆者が同じ対応されたらキレ散らかすか泣き崩れるかと思います。(笑)

しかしこの一連の流れは、知季は自分の知らないうちに本気になりつつある証拠だと思います。本気になり始めた知季に周りが影響され始めています。

オリンピックを目指す。並みの努力では到底叶わない道です。
平凡な環境がスタート地点の知季には人並み以上の努力が必要となる。

今まで同じペースで進んでいたチームメイトとはどうしても歩幅が合わなくなっていきます。

飛込競技は個人競技です。チームスポーツのように【力を合わせて一緒に勝利を目指そう!】とはならない。

試合になれば自分以外は全て敵。勝つためには切磋琢磨してきたチームメイトですら蹴り落とす覚悟が必要です。

それでも根底には相手をリスペクトする気持ちを持つことができるのも個人競技もといスポーツの良さだと筆者は思います。

○ ○ ○

沖津飛沫 17歳

海沿いの崖の上で古びた写真を見る飛沫。
飛込台から白鳥のように綺麗な姿勢で飛ぶ選手が写っています。

「おじいちゃんのこと知りたいんでしょ?確かめてきたら?」
「私のことは大丈夫。」

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崖に佇む2人

写真に写っているのは飛沫の祖父。
飛込台で飛ぶその姿に飛沫は何を思ったのか。

恭子に背を押され向かう先は一体どこへ?

個人的に飛沫(髙橋優斗さん)のファッションがあまりにもワイルドだったのでイメージが覆された印象深いシーンでした。

場面は変わり知季が練習しているプール。
留守から戻った麻木コーチとともにMDCのジャージを着て飛沫が現れる!

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名前!年齢!以上!!

そして再び挨拶がわりに飛び込むスタイルの自己紹介が始まる。

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「空さ見えねぇ...」

津軽弁でつぶやき、助走からのダイナミックな演技を披露して2話は終わります。

まとめ

第2話は知季の変わっていく様子とともに身近な人たちの態度の変化が顕著に現れていたと思います。

知季演じる井上瑞稀さんの絶妙な曇り顔の演技がイメージぴったりでした。

家庭内無茶振りでポテンシャルを見せた要一演じる作間龍斗さんも今回は終始エリートの風格を披露。ほんとに高校生?ってくらい大人びています。

自分が勝手に親近感を抱いている飛沫は次回さらに多くの見せ場を届けてくれると思います!親近感の訳を解説したいので次回に期待!

第3話は4月28日(水) 0時放送です!お見逃しなく!


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