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元飛込日本一選手が、ドラマホリック!『DIVE!!』第1話を見て書き殴った

【はじめに】

この文章は現役ハイダイビング選手(元飛込日本一選手)から見た『DIVE!!』ドラマレポートです。
所々ネタバレ等もあるかもしれません。
それでもOKであればぜひ最後までお読み頂けると幸いです。

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好きなもの×人気のもの×メディアの組み合わせは最強

以前よりテレビというメディアに関心が向かなくなったと感じていた。目当ての番組もなく、情報はもっぱらネットで選び取っていた。

そんなある日、TwitterのTLを流し見していて見つけたのが、飛込を題材にして書かれた小説『DIVE!!』のドラマ化のツイートを見つけた。

しかも主役3人を演じるのはジャニーズJr.の中で今最も勢いのあると噂のグループHiHi Jetsの3人!

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このビジュアルの良さよ

近年ようやく飛込競技がメディアのスポットライトが当たるようになり、もう一押し何か大きい話題ががあれば...と思っていた矢先のドラマ化。

それだけで勝手にテンショがぶち上がり、第一話放送まで夜しか眠れない日々が続いたほどでした。

満を持して視聴してみれば、予想を遥に上回る完成度と主役3人の爽やかさと役作りがすごい!HiHiJets担さんや飛込関係者も頷ける素晴らしい内容!

普段あまりテレビを観ない筆者が、久々にドラマを観て湧き上がったこの思いをどこかにぶつけたい!あわよくば誰かと感想を共有したい!DIVE!!という作品の素晴らしさを布教したい!

更に、選手目線から観た感想を、注目が集まってる今、多くの人に発信できるチャンスなのでは?と閃いた。

こりゃレポを書くしかない!!

ということで選手目線で気付いた製作陣のこだわりや描写についての考察、各話の解説を勝手にしていくことに決めました。

そんなお前は何様なんだ?と思われた方は下記の文章を読んでみてください!

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青春すぎて眩しい!ドラマ版『DIVE!!』

これは令和稀にみる「スポ根」の熱さとHiHi Jetsのメンバー3人による「爽やかさ」で彩られた、【飛込界の希望の星となる青春ドラマ】と視聴して率直に思った。

冒頭は井上瑞稀さん演じる坂井知季が10mから飛び込むシーンと飛込競技にまつわる数字が表示されるシーン。一番高い台から助走をつけて飛ぶ演技の場面がかっこよく表現されています。

知季役を演じる井上さんが最初は泳げず高所恐怖症だと聞いていたので、10mの台の先端に向かって走っていくシーンとプールに入水したシーンを見て役作りの本気度を感じました。

いや、そんな恐ろしいこと普通の人はできないじゃん!

飛込競技は己の恐怖心をいかに克服して挑戦し続けられるかが上達の鍵になると筆者は考えています。

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恐れつつも果敢に演技に取り組む井上さんはもはや飛込選手と言っても過言ではないでしょう。(?)

そして走って前向きに宙返りしながら飛ぶこの演技は坂井知季にとって超重要な演技です。しっかり覚えておきましょう。

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坂井知季(井上瑞稀) プロローグ

物語は学校のシーンから始まり、幼馴染で学年のマドンナの野村未羽が知季に大胆な告白をするシーンからスタートします。告白が成功して弟の弘也と友人のみんなから祝福される微笑ましい、まさに青春真っ盛りな場面。

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アオハルかよ...

この時点で飛込以外何もしてこなかった筆者の高校生時代とは雲泥の差であり、血の涙を流し歯を食いしばりながら「羨ま”し”い”い”ぃ!!!」となりました。

おかしい...前世でどんな徳を積めばこんな学生生活が手に入る?


筆者にも自分を全肯定してくれるかわいい彼女が欲しかった...

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黒板に描かれたかわいい相関図

そして主役3人によるスタイリッシュなオープニングも見所です。
一人一人の役の特徴に応じた演技種目がマッシュアップされていて、競技経験者が見たらどんな演技をしているかわかるようになっています。このこだわりがたまらないです!ドラゴンと水面をバックに『DIVE!!』のタイトルで物語が始まります。

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原作を読んだ方ならこのドラゴンの意味がわかるはず!伏線!

ダイナミックな演技は見たものの、ルール知らんのだが...となった人へのフォローもあるのが今作の魅力。

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お笑い芸人のかもめんたるのお二人がネット配信の記者役で基本ルールから魅力まで漏れなく解説してくれます。これで飛込競技を知らない人が置いてけぼりになる心配もない!すばらしい!

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知季を取り巻く環境(対人関係)

順風満帆に見える知季の内面は何か満たされない模様。

「何をするにも本気になれない。」
「(怖くて)いつの間にか枠の中にいた」

仲の良いチームメイトもいて、彼女までゲットしておいて何言ってんだコイツ?と思うかもしれない。

本気になって自分の枠を打ち破る気持ちになれない。
そこまで情熱的になれる何かが知季にはまだ見つかっていない状態。
何があれば情熱的になれるのか。
恋愛なのか、飛込競技なのか、悩み多き高校生らしい一面だと感じました。

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練習に向かう最中の様子もチームメイトの雰囲気に流される事もしばしば。

その中の知季達のやりとりがあるのですが、短い会話の中に飛込競技の実情が集約されています。

「失敗すると死ぬほどイテーし、アザ作ってまでやる割には世間からの知名度もねーし」
「競泳なら注目度バッチリなのになー」
「飛込なら全国20位いけるけど、競泳とか勉強で同じ順位取れなくない?」

まさにその通りなんです。競技人口が競泳よりも圧倒的に少ない飛込でなら全国大会出場、そのまた入賞も比較的可能性があります。

それ以外にもスポーツをする際に付き物なのが失敗ですが

大抵の場合は 飛込での失敗=痛み なのです。

飛込競技では演技の成功失敗を判断する際に、水に突入する瞬間の「入水姿勢」が非常に重要になってきます。

水面に対して垂直の角度で綺麗に入れば痛みは無いのですが、コントロールできず体の角度が水平に近付くほど、水の接地する部分が増えて痛くなる。

簡単なイメージとして、水を張った湯船があり、水面に全力でビンタしたらどうなるでしょうか?

水飛沫は飛び散り、打ちつけた手のひらは痛み、赤く腫れ上がることもあるでしょう。飛込でひどい失敗をした際はこの痛みが全身に渡ります。

いやー思い出したくも無いですね...

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やばい!と思ったところで時既に遅し...

高校生活という青春を謳歌するために競技を程々にするか、飛込で成績を残すためにストイックになりきるか。すぐには答えの出ない問題ですね。

筆者の中高生時代は同年代・同性のチームメイトがいなかったので、サボる口実をみんなでふざけながら作る場面すら羨ましく見えたり...

練習風景で見えるレベルの差

練習に遅れて参加する知季&チームメイトと、先に練習を始めていた作間龍斗さん演じる、両親がオリンピアンであるサラブレッドな家系の富士谷要一のシーンもしっかりと対比として描かれていました。

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まるで違う世界の住人みたいな...

演技の完成度や飛び込む高さ、知季から見たトップ選手の要一の演技に見惚れる場面などレベルの違いがわかったと思います。

別のシーンでは小腹が空いて買い出しに出る知季と公園で動作確認のイメージトレーニングをしている要一のシーンもかなり強烈な対比です。

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イメトレが実際の選手のものと全く一緒!上手すぎ!

2人で会話する事になり知季に少し厳しい指摘をする要一。

知季は要一に「ずっと練習するだけの毎日ってつらいなーって思ったりしない?」と投げかけるが「勝てない方がつらいだろ?」と返す。

「俺はオリンピックで金メダルを取る。その為だったら何だってする」

覚悟ガンギマリ状態である。

お互い境遇・競技レベル・周囲の期待の度合いが違うと意識はこんなにも違ってくる。

しかしスポーツにおいては上を目指して頑張る人と、楽しむことに重きを置く人、どちらもいても良いと筆者は思います。競技人口が少なく、普及認知に努める身としてはどちらも必要な層だとこの頃痛感しています。

このシーンでは要一の鋼鉄の意志が垣間見えた感慨深い場面でした。

場面は変わって、海辺の崖の上に立つ1人の少年のシーン

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1人だけ明らかに『異質』な練習風景

プールではなく海という自然の中で、崖から飛ぶ彼が髙橋優斗さんが演じる野生児・沖津飛沫。

「まぁ、今の時代(あの崖から)飛び込めるのは俺だけだけどなぁ」

沖津家が先祖代々飛んでいた崖を後目に年上の彼女の恭子と話すシーン。
実は個人的には一番親近感が湧くのが崖から飛んでいる飛沫だったりします。その理由も次回追って解説できればと思います。

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崖で練習してる選手なんて普通じゃない

流れを大きく変えるアメリカ帰りのコーチ 麻木夏陽子

第一話の後半から赤いスーツを纏って所々カメラに映り込む、存在感バリバリの女性。物語を大きく動かすのが、馬場ふみかさんが演じる麻木夏陽子コーチの存在です。

知季が飛んだ瞬間にペットボトルをプールに投げ入れる。それに目を奪われて入水を失敗する知季。その様子を見て何かを確信した麻木夏陽子コーチ。

選手目線からしてみれば、宙返りしながら景色は見えてはいるものの、ペットボトルのように小さなものが飛んでくる様子は意識してでも目視するのは不可能に近いです。それができる知季は...

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明らかに只者じゃない

知季の秘めた才能をいち早く見抜き、突然今日からあなたのコーチだと宣言する。からの「あたしと一緒に、オリンピック目指してみない?」

訳もわからないまま選択を問われる知季。オリンピックを目指すという途方もない目標を突き出されて、坂井知季は一体どうなる?

第一話はここまででした。

まとめ

第一話は主役3人を取り巻く環境と(クセの強い)家族や周りの対人関係がメインのお話だったと思います。

また、HiHiJets担の皆さんにとっては鍛え抜かれた主役3人の肉体美もさることながら高校生アスリートという難役をこなす様子はたまらないものがあったのかも?

選手目線では、今後もどのように演じるのかが楽しみな場面が目白押しなので益々期待が膨らみました。

次回の第二話は2021年4月21日深夜0:00放送です!
皆さんも最終話まで追いかけましょう!!

ここまで読んでいただきありがとうございます!
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