自由詩 星空

その無機質な光源は空には届かない

都会の街灯が ネオンが パトランプが
星々を掻き消しているのだと
ようやく気付いたのはつい最近のことで
星々が自ら隠れているのだと盲信していた

星々は遠いところにいるから
だからどうでもよいのだと
近くの便利な光源を崇拝する人々は
自らの傲慢さに気付かないまま
時だけが一定のリズムを保ちながら
星々とともに回る

星々のささやかな輝き

ひとつ そしてまたひとつ
ひっそりと消えてゆく