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働くとは信用されることだよ、と 今日も私は淡々と淡々と シンプルな窓の額縁 空の青 流れる…
カフェラテの一面に浮く泡数え途方もなくなりぐびりと飲み干す 少しだけ小さいダッフルコート…
オリオンにユーフォニアムの音色映ゆ アンサンブルと十七の冬 伸びる影闇夜がそっと隠すから…
憧れの第一志望の高校と紺のスカートと合格通知と 妥協して第二志望の大学へ 残った悔いが「…
学校を休んだ朝にほくそ笑む ヒーターの前に手をかざしたら クリスマスツリーの星は知らせて…
赤から黄 グラデーションの真ん中は季節の変わり目 もみじの表情 散りばめて秋の葉一つ、ま…
熱されて温度と温度の境い目に水はかつての氷を想う ひまわりの黄色は元気の色だから 麦わら帽子のリボンがなびく 黄昏に夕涼みしたあの夏はもう来ないんだ 記憶の奥底 もうすぐ夏 沖縄からの手紙には「今年も行くよ!」 友との約束
カワセミのコバルトブルーのその背中 私の宝物だよ、きらきら にぎやかなスズメのおしゃべり…
この風は過去と未来の通過点 熱田の杜で木漏れ日揺れる 目が覚めて自分の本音を知ったから 鳥…
手先から伝わる感覚確かめて 「これが私の天職だから」と プライドを心に秘めて黙々と 作り上…
今日だけは雨と一緒に泣きたくて 傘を差さずに空を見上げる 止みかけの雨粒ぽつぽつぽつぽつ…
中日新聞の歌壇に、私の詠んだ短歌が掲載されました。ありがとうございます。 【評】 植物園…
手紙書いたのはいいけど照れくさく やっぱり渡すのやめるか、なんてね 最後の日「お礼の手紙…
くすぶって止まっていた時の流れ あの子と出会い動き始めた 憧れのあの子を真似して髪型を 黒髪ボブにしちゃった私 髪型を真似してあの子になった気分 みなぎる勇気と少しの自信 髪型を変えたら気持ちも一変し 「今なら何でもできる」と信じる ようやく私も社会復帰できたよ 黒髪ボブをお守り代わりに 休日は真っ赤な口紅つけてみて あの子と同じおしゃれ番長 仕事に忙殺される日々の合間 あの子を想い「元気?」と呟く 気づいたらあれから六年過ぎし日を ふと振り返ってなびく黒髪