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〇ーコードツールのその先を。~"パワプラのトラ&kintone café 名古屋でコラボしよまい☆ Vol.1"登壇より ~

本記事は「「すごくない」kintone その2 Advent Calendar 2024」の20日目です。

皆さんこんにちは。かずです。
本年はご縁あって色々なアドベントカレンダーに参加させていただいたのですが、その最後。4本目はきったんさんの「すごくない」kintoneです!

今回書かせていただくのは、12月13日に開催された「パワプラのトラ&kintone café 名古屋でコラボしよまい☆ Vol.1」について。

どんなイベントだったかは幹事をしてくださった“俺たちの“トーヤマンの記事をご覧ください!

kintone cafeとMS powerplatformの合同イベント!すごいですよね。
CMC_Meetup NAGOYAでの会話からイベントにつながる!コミュニティの素晴らしさ。

イベントの内容はトーヤマンの記事をご覧いただくとして、私は“kintoneユーザー”として登壇させていただきました。
普段のLTより少し長めの時間を頂戴して、想いを喋ってきました。

いや、そもそもトーヤマンからオファー頂いた時、

ト「かずさん、登壇お願いできますか?内容はお任せします。」

いや、あなたもかい!どうもkintone界隈の方は「内容はお任せします」の一言のオファーが多い!てか今までそれしか言われたことないような。

いやいや、信頼関係に感謝です。

実はすごく悩みました。
この後に文字起こしする登壇の内容でも出てくるのですが、会社ではがっつりMS。パワプラ激推しです。
私は職場の個別契約としてkintoneを特定の業務で使っている。

その前提で、何を喋るかな、と。

先ほど「内容はお任せします」でオファーをもらうことが多い、と書いたのですが、本当にそんな感じで、まずは引き受けてから内容を考えます。(基本は「イエスか、ハイか、喜んで」精神)

今回も引き受けてから散々悩みました。
でも、この時間って、本当に思考が刺激されるし、アンテナが立ちます。
ぶっちゃけ、すでにあるネタから出してくることなんてなくて、頼まれて、引き受けてから考えて考えて出てきたことを話しています。だから基本は新ネタ。

LTをするたびに、自分の思考や視界が広がる気がするから好きなんです。

さて。
今回はどんなことを考えたか。
「ローコード」と「ノーコード」
「市民開発」
この単語が気になるだけで、色々調べたり、「市民」ってなんだろうとか、「開発」ってなんだろうとか、「市民」じゃない人って誰なんだろうとか、「市民」って自覚なんだろうか、ラベリングなんだろうかとかいろいろ考えました。

今回はこの「市民開発」から考えて出てきたお話。
以下、その内容を文字起こししていきます。
ちなみに、以下文字が続きますが、私のプレゼンは基本文字しか出ないので、まあいいでしょう笑

ここからが登壇内容。

「〇ーコードのその先を。」

自己紹介

JTCとも呼ばれるような製造業で事業計画の仕事をして21年になります。
いわゆる事務屋で、情シスではなく、事業部で仕事をしている「ユーザー」です。

コーチングの資格を取っていたり、CMC_Meetup NAGOYAの運営をしています。

私とkintoneの関係

前提として、私がどのようにkintoneとかかわるようになったのかお話しします。
2019年。当時会社では「Notes」が基幹ツールでしたが、それが廃止になり、Outlookに移行することになりました。
NotesではたくさんDB(データベース)が作られていましたが、それも廃止。
DBの行き先を考えなければいけなくなったのです。

でも、当時のOffice365で使えたのはSharepointとTeamsくらい。
DB作ろうとしても、「Sharepointにエクセルを張り付けて、Teamsでコミュニケーションしてね」という状態。

それは嫌だなあ、って思って自分で代替ツールを探して出会ったのがkintone。
自分の担当していた業務用に2020年に導入して、海外40拠点をつなぎ活用しています。

そして、私のようなIT素人人間が、kintone界隈でエンジニアの友達と出会ってエンジョイする今日この頃です。

仕事を取り巻く環境。

そんなときから5年が経ち。
環境は大きく変わりました。会社ではパワプラ激推し。
パワプラ教育もあって、各職場でどんどんアプリが作られていく。
データ利活用がどんどん進みます。

正直、仕事は劇的に変わりました。
私たちの意識も変わりました。
会社にあるデータがどんどん形になって目の前に出てきます。

これは感動します。

パワプラがあったから、一人ひとりが考える未来の解像度が明らかに上がっています。

この環境を作ってくれた、仕掛けてくれた情シスの方々には感謝しかありません。

会社の持つデータが見えるようになる。
これは「会社の基盤」がマイクロソフトだからできること。

会社ではCopilotの活用も始まりました。

マイクロソフトを使っていい仕事をするのは「命題」だと思っています。
ここには逃げずに向き合いたい。

目指したいこと

でも、私はkintone大好きなんです。

2020年からkintoneを使ってきて、よかったこと、学んだことがたくさんあります。

そんな経験があるからこそのパワプラとの向き合い方もある。

「kintoneがあるから、MSツールがより活きる」

そんな共存「共栄」の世界を作りたい。そう思っています。

だから今日は。

この登壇のお話をいただいてから、色々考えました。
パワプラとkintoneの違いは何かな、とか、向いている仕事は何かなとか。
でも、3周くらい回って、「まあ、どっちでもいいかな」と思いました。

パワプラとkintoneの話になると「ノーコード」「ローコード」の話になること多いじゃないですか。でも、今日は置いておきます。

今日は
「〇ーコード」
です。

もう仲間にして、今日はその先の「どんな仕事」をしたいかについて考える時間にしたいと思います。

で、今日のテーマは。

「責任」

です☆

重そうね。

ここで本の紹介を。

元サイボウズ副社長、山田理さんの書かれた本です。
私はこの本が大好きで、自腹で若手に配りまくっています。今までで10冊以上配りました笑

大好きだ大好きだ言っていたら、サイボウズ名古屋オフィスで山田さんにお会いできてサインをいただけたのは何気に24年度のハイライトの一つです笑

サイボウズ式にて、「はじめに」が全文公開されているので、よかったらご覧ください。

注目は。

第5章。

だいたいの問題は「説明責任」と「質問責任」で解決する

です。

「説明責任」「質問責任」

情報展開とか、仕事って、

上司から部下

のように、一方通行で考えがちです。
これでよかったのは出すべき成果、出せる成果が決まっていた時代のことだと思うんです。

いまって、何も決まってない時代

上司の言うとおりにすれば成果になった時代ではなく、みんなで考え、チャレンジする時代です。

だから、部下も上司にわからないことを質問し、自分のできることを提案する。

「チームだから、このメンバーだから」出せる成果が求められる、そんな時代。

誰にでも「責任」がある。

そんな時代だから、情報を貰っておしまい、ではなくて。

自分は何を理解しなければいけないのか。
そのための情報を求めることができているのか。
どんな成果が出せるか説明しているのか。

チームの中で果たすべき責任は誰にでもある。上司だから部下だからとかではなくて。
「質問責任」はその一つ。

でもね。責任を果たすのは簡単じゃない。

上司が「責任を果たせ!」ということありますよね。
そんなこと言われたって、無理じゃないけど、無理はあると思うんです。

だから、自分の果たすべき役割に「気づいてもらう」仕掛けが必要なんです。

ここでご存じkintoneにはチャット欄がありますよね。
これって、

質問する場所があるのだから質問してね。
説明する場所があるのだから説明してね。

そんなメッセージ。
実際、私の周囲でも「コミュニケーション取りやすくていいね」との言葉が聞かれるようになりました。こうやって、自分のやるべきことが実感を伴って理解できていく。

実は、私がkintoneが好きな理由は、ノーコードであることより、このチャット欄があることなのです。

チームにいる中で「責任」って色々ある。

聴く責任。
説明する責任。
仮説を立てる責任。
検証する責任。
そして改善する責任。

・・・これって、要は「誰かに何かを与える」

=つまり「Give」すること
じゃない?
って思ったんです。

みんなが「Give」する世界が必要。

上司の指示を「Give」だとすれば、
指示を受けるだけなのは「Take」しているだけ。

情報展開することを「Give」だとすれば、
それをみるのは「Take」しているだけ。

でも。
質問したり、提案をしたり。
会話をすれば、全員「Giver」になれる。そう思います。

組織をコミュニティにする。

一方通行な指示や情報展開で成立する組織から、
双方向に「与えあい」、一人だけの意志では作れない未来を作っていく。

これは、ピラミッド型の旧来の組織を、「コミュニティ」にしている、そういうことだと思います。

kintoneが気づかせてくれたもの。

チャット欄で質問することがみんなの理解を助け、思考を助ける。みんなのためになることだということ。

kintoneはすぐ改修することができるから、周りのフィードバックが気になる。
「直すの大変なんだから、余分なこと言わないでくれよ」なんて思わない。

そして、すぐ改修してくれるから、作成者にフィードバックする気になる
「余分なこと言うなよ、めんどくさいな」なんて顔されないってわかってるから。

お互いの気づきで、仕事がよくなっていく。そんな経験。

kintoneが、「ただの仕事」を「コミュニティ」にしてくれたのです。

〇ーコードで作りたい未来。

一人一人が、自分の「Giveできること」を考えられる。

そして、それを受け止め、アクションにできる、作ることのできるツールがある。〇ーコードはそういうもの。

そんな環境で、全員が自己効力感をもって、「そこに集まったメンバー」だからこそ作れる未来にチャレンジする循環ができる。

「仕事」を「コミュニティ」にして、みんなのGiveに応えあって、想像以上の未来へグロースさせる。

そんな未来を夢見ています。そして、作れると信じています。

いろいろなツールを知って、試して、みんなで共有して、
自分のできることの解像度をちょっとだけあげて、
想像以上の未来を作りましょう!



イベントで起こった素敵なコラボ。

こんなお話をして、そのあとはハンズオン。
私のような素人人間だけでなく、スペシャリストの皆様まで、お互いのツールを笑顔で、感心しながら、歓声を上げながら体験。

そしてアウトプットタイムで、皆さん感想だけでなく、「今後こうやってみたい」ってお話しされるのが本当に素敵。

「最高のおもちゃ」といって笑顔になっていたり。

確実に、皆さんの創造力、解像度が上がった瞬間でした。

2024年。いろいろあったなあ。

このアドベントカレンダー。
きったんさんにお誘いいただきました。
わたしはきったんさんのお名前を知っていましたが、お話しさせていただいたのはサイボウズデイズの1日目の夜。海浜幕張で飲んでいる時が初めて。

つながったばかり、そんな私にお声がけいただいて。
本当に、界隈って素敵。
きっと、みんな未来を想像しながら、好奇心旺盛だからなんだろうな。

この1年、出会ったすべての方に感謝。
来年も楽しくしましょう!

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