tsukemonoishi

大学院生です

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最近の記事

今、何を希望にすればいいのだろう

続く在宅の日々、なかなか明けない梅雨、ネガティブなコロナの情報。毎日、なんだかそわそわする。感染者数の発表がある夕方が近づくと特に。 幸いにも在宅でことが済む状況にあり、恵まれた状況にあると思います。とはいえ、自分にとって研究というのは、自分の最大能力を持ってしてなんとか行うことができる消耗の激しい行いあり、不安定な情勢の中では、コロナ禍前の研究活動と同様に安定したペースで、というわけにはいきません。日常的に他人と会話する機会はほぼなくなり、時々あるウェブ会議や宅急便がなけ

    • あのすごかったH君は今どうしているのだろうか

      高校以前のお話はこちら↑ 今回は高校でのおはなし。 高校1年の春、出席番号順で並べられた机。私の隣はH君という、もはっとした長い髪で、うつむきがちな、優しい少年だった。 彼がなんだかすごい人間だということは、授業、特に数学と物理の授業を一緒に受けていればすぐにわかった。彼は、私にはよくわからない本で、圧倒的に先の進度の内容を勝手に自習をしていた。のちのち、彼を気にかけていた数学の先生に話を聞くと、高校1年の時点で大学学部レベルの物理、数学の勉強に取り組んでいる、というよ

      • ある日の理科の宿題がきっかけで、

        中学3年生の夏か秋くらいのことだったと思う。 その頃の私は、研究のために大学院に行く自分なんて全く想像していなかった。特に熱心に勉強をしていたわけではなかったが、成績はそれなりに良く、進学校を目指すこともできたが、私が志望していたのは工業高校のデザイン系の学科だった。漫画家マンガを読んで、漠然と漫画家に憧れていた私は、絵を学ぶために美術系の高校に行きたかった。だけど、美術科を目指せるほど美術をしっかり学んだこともなかったので、そんな私でも入学できそうで、かつ、絵が描ける時間

        • フィンランドの湖で幻日をみて、

          この写真は、2018年9月末、学部生最後の夏休みにフィンランドの北部、ラップランド地方のとある町を一人で訪れていたときのもの。 日本から飛行機を乗り継いで、町への最寄りの小さな空港にたどり着き、予約していたレンタカーを借りる。慣れない左ハンドルにどぎまぎしながら、美しい黄葉に目を輝かせながら、空港から1時間ほど車を走らせる。たどり着いたのは、湖に囲まれた静かな静かな町。 町に入って、初めてairbnbで予約した、ゲストハウスへ向かう。ホストの夫婦に温かく迎え入れてもらった