けれど私は外に出ることが好きで、人に会うことが好きで。
住んでいる街がどんなに不便でも、会いたい人がいる街には全力で行きたい。そして住んでいる街がどんなに廃れていても、好きな人が住んでいる街に住み続けたい。
そんなささいなことが、めちゃくちゃ生きがいだったりする。
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10月10日、11日。note合宿と名付けたイベントに参加した。
ある日の夏、高嶋イチコさんとilly / 入谷 聡さんが「note合宿しませんか」と声をかけてくださった。そうか、あれはまだ夏だったのか。
場所は京都。私がいま住んでいる街は、京都からバスで5時間。私は長時間のバスが苦手。乗り物酔いが激しくて、小学生のころから遠足ではいつも前のほうの席を選びがちでした。
先生から遠い、後ろの席に座るイケイケの子たちがとても羨ましかった。私に気をつかって、いつも私の隣に座ってくれる友達が大好きでした。
けれど、到着時間と金銭面ではバスが最適で、バスを選択。
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しばらく旅行に出ていなかった私は、かなりモヤモヤが溜まっていた。noteでも旅行に行けないだの、ライブに行けないだのと散々書いてきた。その代わりにnoteがいっぱい書けたり、漫画が読めたり、なんだかんだ転職ができたりなど、意外にもプラスの方向に動いたので、世の中捨てたもんじゃないなと!
けれど私に、圧倒的に足りなかったものは外出先でのインプットだった。
自己啓発系のセミナーじゃなくてね。たとえば、うっとうしい人混みとか、空に向かってまっすぐ建ち並ぶビルとか、じーっと待たなくても到着する電車とか、ウイルス禍で避けざるを得なかった「都会のまちなみ」がめちゃくちゃ恋しかった。
10月9日。いよいよ明日、やっと京都に行ける!都会に行ける!人生で3回目の、苦手な夜行バスですら「はやく乗りたい」と脳が踊っていた。躍りすぎてまったく寝れなかった。朝の7時に入った銭湯で1時間浸かった。
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12時に、昼食先で合宿メンバーと合流。岡山noterの顔を見るとめちゃくちゃ安心した。泣きそうになったけどニヤけが勝っちゃった。zoomで会った気になっていた人、そして初めてお顔をあわせた人、みんなで昼食を食べてたくさん話して、めちゃくちゃ幸せな気持ちになった。
昼食後はプラプラと街を散策。京都はあいわらず都会のクセに建物が低い。だから空が広くて空気がきもちよかった。この日は鴨川の流れが速かった。次くるときはもっとおだやかでいてほしい。
恵文社に向かった。一乗寺のあたりは友達が何人か住んでいて、よく遊びに行っていたから、少し懐かしく感じた。
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夜になって、いよいよ合宿感が増してきた。買い出し組みを待っているあいだに、ちょっとだけお菓子を食べたり、カルタをやったりした。買い出し組みが帰ってきて、丸い机にみんなで座って乾杯した。昼食会場も、カフェでも、2〜3つの机に分かれいたので、みんなでひとつの机に集まるのは初めてだ!丸い机はいいなあ。
ご飯を食べて、いろーんな話をして、盛り上がった。時間があっというまに過ぎてしまって、日も超えていた。お風呂に入ったら眠くなっちゃったけど、散歩にでた。閑静な宿の周辺と、にぎやかな鴨川をゆっくり歩いた。気が付けば眠っていた。
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16時に京都を出た。帰りのバスも人が少なかった。なのになぜか隣ともう隣の席に人が座っていた。隣に座っていた人が運転手さんに「密なので、別の席に座っていいですか」と提案していた。何かおかしなことあれば、これは違うと思って行動にうつせる大人になりたいと思った。
5時間のバスにゆられながら、あ、そっか、そういえば私ってバス苦手だったわ、と思い出した。
けれど私は旅が好きで、人に会うのが好きで、都会で遊ぶことが好きで、その隣に好きな人がいると幸せで。
そんなささいなことが、めちゃくちゃ生きがいだったりする。
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京都から帰ってきたら、少し分厚い荷物がポストの中に入っていた。メルカリでなんか頼んだっけな?と届け主を確認してみると、嶋津亮太さんからのお届けものでした。
「知性の交換」という企画の本が届いていました。
ああ、私は人に会いたい。好きな人に会いたい。そんなことを思った秋でしてね。
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改めて合宿メンバーのみなさん、お疲れ様でした。めちゃくちゃ幸せな2日間でした!またこんな楽しい日が来ることを願って。
*スペシャルサンクス 合宿メンバー*
illyさん、クニミユキさん、ささいな笹さん、嶋田 智駄伽さん、高嶋イチコさん、武田ヒ歌さん、まさとさん、きゆか。
*スペシャルサンクス オフ会メンバー*
ますこすこさん、カラエ智春さん、タダノヒトミさん
*素敵な京都写真はまさとさんが撮影してくれました*