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#聞いたよ20歳 vol.63 岩代ゆいさんへ


聞いてよ20歳!


20歳に伝えたい文章を1000字以上で投稿するコンテスト。応募作品に対しての感想を投稿する、それが聞いたよ20歳!です。



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63.ハタチのアタシへ


ハタチを超えてから30年の形跡を、ていねいに、ていねいに紡がれたゆいさん。一節一節から、一行一行から、ゆいさんの「人生」が見えてきました。シンプルだけど、すがすがしさが伝わってきました。

そして一節一節を、懸命に書くゆいさんも見えてきました。紡がれた一節一節が、まるで「折れない立派な旗」のようだと感じました。

「ハタチのアタシ」へ、人生の道しるべとなる旗を一本ずつていねいに旗を立てて、まっすぐ向かえるように背中を押す。道中で転んでも、失敗しても、大丈夫だよと、旗はまっすぐ立っているからと信じ切っている。

そんな芯の強いゆいさんの文章は、きっと多くの人の心を動かしたことでしょう。



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聞いてよ20歳。

聞いてよハタチの私。

スゴいセラピストに出会って、あなたは変わる。

病気から、驚異的に回復する。

本当に、心から。

心から笑顔になる。

薬はたくさん飲んでいても。

頭はもう、狂ってはいない。

ハラスメントにも勝った。

あなたは勝った。

自殺企図もするよ。

だけど、生き抜くんだ。

あなたはハタチを越えて、さらに30年生きる。

そしてこの手紙を書くんだね。

グッと心に響きわたる、ゆいさんの力強さが広がった素敵な部分を引用した途端。

行間のパワーを思い知らされました。行間があるのと、ないのでは、響き方と印象が180度変わる気がしました。

ゆっくり瞬きをしながら、ぎゅっと噛み締めながら、作品を味わって読んだ私がとくに好きな一節があります。

あなたは勝った。

繰り返し紡がれるゆいさんの「あなたは勝った。」

私はこの言葉が心の中で何度も、大きくこだましています。きっとゆいさんが大切にしている言葉ではないでしょうか。生き抜いた自分をしっかり認めること。そしてこれからも勝ち抜いていく姿勢を忘れないこと。

そうしたゆいさんの生き様が、これから生き抜く私たちに向かって強く「生き様」を訴えています。どれだけ幸せなことでしょうか。

ゆいさん、私たちに勇気を与えてくださり、本当に本当に嬉しいです。



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聞いてよ20歳。

聞いてよハタチの私。

50歳になる年に、ようやくわかる。


人生は、これからだ。

さまざまな試練を乗り越えてこられたゆいさんからの、「人生は、これからだ。」というセリフが、どうかずっと遠くまでに響いていきますように。



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