#聞いたよ20歳 vol.81 伊藤緑さんへ

聞いてよ20歳！

聞いてよ20歳！｜きゆか｜note

20歳に伝えたい文章を1000字以上で投稿するコンテスト。応募作品に対しての感想を投稿する、それが聞いたよ20歳！です。

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81.あなたとして、人生を

#聞いてよ20歳
“一人の時間を大切にしてください。孤独こそ、あなたが一番、あなたらしくいられる瞬間です。”
いままで読んだ中でも特に力強く、どっしり重たい作品。ステキです。

あなたとして、人生を｜伊藤緑 #note https://t.co/YZqqMVC2Z8

— きゆか (@kykkykw) March 9, 2020

聞いてよ20歳の作品の感想に入る前にひとつ、緑さんが開催された「原稿用紙二枚分の感覚」というステキなコンテストについて、この場を借りてお話しさせてください。

私はこちらのコンテストの結果発表を読んで、涙が出ました。悔し涙ではなく、栄光を讃える涙でした。緑さんの言葉ひとつひとつが勇ましく、追いかけたくなるような重量に心を奪われました。

コンテストがきっかけで、「五感や自然描写とは何か」をよく探すようになりました。評価も繰り返し読んでいます。へたっぴながら取り入れて、言葉の奥深さに絶望しながら、少しずつ前に進んでいこうと思ってます。

それでは早速、聞いてよ20歳の感想に参ります！

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あなたにとってどうしようもない問いこそが、考えずにはいられない疑問こそが、あなたという人間を、確かに縁取っているんですから。

印象的な一節です。思考こそ、あなたという人間をつくる。これを忘れている同世代をよく見ます。

ググったらなんでも出てくる世界だからこそ、考えることを放棄している人が溢れています。効率が全ての世界だからこそ、遠回りのデザインを嫌う人で溢れています。

どうしようもない「問い」としっかり向き合う時間を大切にしたいです。

行動を積極的に勧めてくる人間も、殺人者です。考えるよりもまず行動。この合言葉を耳にしたら、すぐに隠れてください。見つかったら、あなたは考えることを放棄させられ、行動という手で首を絞められ、窒息します。

私は「考えるより行動派」の人間だと自覚しているので、一瞬頭を抱えました。行動することを信じていたからです。眉頭を力強く寄せ、瞳だけを往復して必死に考えました。

過去を辿ってハッと囁きました。大小とか、生死に限らず、考えずに行動して失敗したことありました。どうにでもなってしまえ、とは、人間の心を捨ててしまう野蛮な行為ですね。緑さんの言葉で改めて反省できました。熱すぎたら、少し冷ますことも、意識していきたいです。

それともうひとつ、繰り返し読んだ文章があります。

一人の時間を大切にしてください。孤独こそ、あなたが一番、あなたらしくいられる瞬間です。

孤独の大切さを綴るブロックが個人的に好みで、とても共感しました。私は、本業でデザイナーをしており、趣味でイベント企画をして、ライティングもやっています。noteもそうです。

これらの創作時間は、必ず孤独が必要になります。

あなたなりのやり方で、孤独をぎゅっと、抱いてください。たとえそれが、どれだけ冷たくて、痛かったとしても。離したら、駄目です。

孤独こそ、一番思考が整理されると思います。

緑さんは「思考」について、深く紡がれました。海底に潜ったような感触に浸りながら、全体を拝読しました。

納得できる思考が整理されていないのに、陸に上がるのはヤメようと思います。陸に上がるまでの過程を見つめて、「本当にコレでいいか？」を何度も問う。繰り返す。このサイクルを忘れぬよう、私としての人生を送ります。