半端ないって偉人さん⭐️其の1~その悟りは時代を越える~『釈迦』後編
どうもこんにちは!kyazuです。
前回に引き続き、後編は仏教の開祖「釈迦」のその後と、追及の旅の果てにたどり着いた「悟り」について書いていきたいと思います❗
釈迦の生い立ち:後編
●修行期末「悟りの境地に」
熾烈な苦行を繰り返すシッダールタですが、追い求める真理には到達できず、とうとう気を失い彼岸を渡りかける事態に。
村娘スジャータの介抱のおかげで一命をとりとめたシッダールタはその後、「悟り」への一筋の光明を見出だしピッパラ樹の下に坐して瞑想に入ります。
◇降魔成道(ごうまじょうどう)◆
確固たる意志で瞑想に臨むシッダールタ。しかし彼の前に魔王が現れ、あらゆる手段でシッダールタの開眼を妨害します。
魔王は富、名声、愛欲、恐怖といった人間の煩悩を見せつけシッダールタを陥れようとしますが、彼はこれらを見事にはねのけ、遂に「悟りの境地」に至ったのです。
この一連の出来事を降魔成道(ごうまじょうどう)と云われています。
✿大乗経典『ラリタヴィスタラ』による降魔成道❀
★内容★
降魔成道(ごうまじょうどう)の逸話には多くのバリエーションがあり、『ラリタヴィスタラ』は釈迦の生涯を記した仏典の一つで、最古の伝承として日本でも広く読まれています。
*過去世:輪廻転生を繰り返し生まれ変わった幾つもの世
●シッダールタから釈迦へ『悟りについて』
悟りの境地に至ったシッダールタは、その後多くの人々に自身が得た真理を教え導きます。仏教が誕生した瞬間ですね😼
シッダールタから釈迦と呼ばれた由縁は、元の出自であるシャーキア族(釈迦族)の王子であったこと、釈迦族から誕生した聖者ということからと云われています。
それではお釈迦様が到達した悟りとはどういうものなのでしょうか?
後世まで語り継げられるその教えを紐解いていきます‼️
シッダールタことお釈迦様が苦悩し、答えを追い求めたテーマは「人々を苦しめている根本的な原因は何か」、「苦しみから解放されるにはどうすればよいのか」です。
そしてお釈迦様が導き出した答えを理解するには4つのキーワードを知る必要があります。
・一切皆苦(いっさいかいく)
・諸行無常(しょぎょうむじょう)
・諸行無我(しょぎょうむが)
・涅槃寂聴(ねはんじゃくちょう)
🟡教え其の一:『苦しみとは何かを知る』
・まず知るべき大事なことは一つ目のキーワード「一切皆苦(いっさいかいく)」です。
「世の中は思い通りにならない事ばかりである」という意味であり、お釈迦様はまずこれを大前提として説きました。
仏教において苦とは「思い通りにならない」を意味しており、加えてこの苦には八つの苦しみが挙げられています。
この八つの苦しみを四苦八苦(しくはっく)と云います。
四苦八苦で挙げられるものは誰もが実感する不変を願うものですよね😥これらの苦しみを理解するには残り3つのキーワードを知る必要があります。
✿諸行無常(しょぎょうむじょう)❀
学校の古典か何かで「諸行無常の響きあり〜」と誰しも覚えがあるのではないでしょうか🤓
「世の中のあらゆるモノに不変はなく、繰り返し変化している」という意味です。
富や名声、人間関係、自身の肉体から命そのもの、自分たち人間はそれらを「変わらない」と思い込み、そして不変であれと願います。思えば思うほどそれは「執着」へと変わり、やがて終わりの見えない苦しみに蝕まれてしまいます。
世の中は日々移り変わりゆくもの、これを理解することが大事なのです。
✿諸行無我(しょぎょうむが)❀
「全てのものごとは何かしらの因果関係で成り立ち、繋がりなしに独立して存在するものはない」という意味です。
生きている上で当たり前に存在するもの、自ら築き上げた財産や命などは一見全て自分のもののように思ってしまいがちです。
しかしそうではなく、全ての物事には絶妙なバランスの上で影響し与え続けあって成り立っていることを理解しなければなりません。
それにより自分たちは互いの関係の中で生かされている事に気付くのです。
❀涅槃寂聴(ねはんじゃくちょう)✿
仏教の目指すテーマは「どうしたら多くの人が幸せになれるか」を追求する事です。
そのためにこの世は思い通りにならないことを知り、疑い、誤ったものの見方、プライドや誇り、欲望などの「煩悩」と向き合い消し去ることで安らかな心を得ます。一切皆苦、諸行無常、諸行無我を正しく理解して到達するのが悟りの境地、それが涅槃寂聴(ねはんじゃくちょう)なのです。
🔵教え其の二:『苦しみを知り、煩悩をコントロールする』
一切皆苦の「思い通りならないことが人生である」、諸行無常の「全ては移り変わりゆくもの」、諸行無我の「全ては因果の関係にあり繋がっている」をお釈迦様はこの世の真理として説きました。
ではその真理を知った上で、この世知辛い世の中をどう生きていけば良いのでしょう?
その答えは「四諦八正道(したいはっしょうどう」という教えに示されています。
✿「四聖諦(ししょうたい」❀
・苦しみのメカニズムを知り、その原因と向き合い克服する4つの理です。
❀八正道(はっしょうどう)✿
‥と、お釈迦様はこう説きました。
ここに出てくる修行というワードですが、苦行のような過酷のものを思い浮かべるかもしれませんがそうではなく、八正道(はっしょうどう)という8つの正しい在り方、そして生き方のことを指しています。
・八正道を実践し、最終的に目指す境地を中道(ちゅうどう)と呼ばれ、極端な偏りや執着のない、絶対的バランスの取れた安らかな心の境地と云われています。
●『釈迦』を扱った個人的オススメ漫画作品2選
仏教の開祖として後進に多大なる影響を与えたお釈迦様。
個人的ながら是非オススメしたい「お釈迦様」にまつわる漫画作品を紹介します‼️
オススメ作品No.1:『ブッダ』(手塚治虫)
手塚治虫は『ブッダ』の構想を練る時、ただ単に仏教の教えやありがたさを並べるのではなく、「釈迦=シッダールタ」を巡る人間ドラマを描こうとしました。
その為、作中にはお釈迦様以外に多くのキャラクターが登場し、彼らは仏教の課題である「苦しみ」と直面して抗いながら生きていきます。
手塚治虫はお釈迦様を宗教的カリスマではなく、苦悩の果てに悟りを開いた一人の偉大な哲学者と評しており、この『ブッダ』には漫画界の巨匠ならではの解釈で綴られた仏陀ことシッダールタの生き様が描かれています。
オススメ作品No.2:『終末のワルキューレ』 (梅村真也:原作、フクイタクミ:構成、アジチカ:作画)
北欧神話からギリシャ神話などに登場する神々と、実在した歴史上の偉大な英傑たちとの熱く途方もなく壮大な戦いを描くこの作品。
何を隠そうこの『終末のワルキューレ』を読んで今回のnoteのお題『お釈迦様』を書くキッカケになりました笑😊
バトル漫画ということからお釈迦様も闘士として参加‼️これがまた最高にクール過ぎる😆
作中に登場するお釈迦様の行動理念は『幸福とは裡(うち)にある」いう他者に与えられる「幸せ」ではなく、自身が願い自身で至る「幸せ」を尊重する考えが基になっています。
そこに生まれも身分も関係なく、人であろうと神であろうと一人一人が抱く「幸せ」を否定し、運命や価値観で縛りつけようとする者がいるなら真っ向から闘いを挑みます。
普段はユルい格好と言動から掴み所がない自由人の印象です。
しかし実際は誰よりも思慮深く、相手の深い核心まで見透かし正しい道へと導く徳のある人物であり、史実に沿いながらも現代風にアレンジしたまったく新しいお釈迦様として描かれています。
●まとめ
前編、後編と分けて仏教の開祖「釈迦」を紹介してきました。
生きる上で切り離せない「煩悩との向き合い方」、そして「幸せとはなにか?」の問いは現代社会でも根深く考えさせられますよね。
便利な世の中になって色んな情報が飛び交い、十人十色の生き方が注目されてきた昨今。だからこそ、お釈迦様が悟りの中で見出だした答えは今一番必要ではないかと思います。
自分は熱心な仏教徒でもなければ、悟りを開いて涅槃の境地に至りたいわけではありません😅
ただお釈迦様が教えてくれたものには、「誰しもが幸せになって欲しい」という大きな慈愛の心と寄り添ってくれるような優しさを感じました。
開眼した偉人『お釈迦様』を今回noteに書き綴りましたが、こんな大変な時代だからこそ広く知れ渡って欲しいと切に願います😊
以上、”半端ないって偉人さん⭐️其の1~その悟りは時代を越える~『釈迦』”をお送りしました!
最後にお釈迦様の名言を一つ抜粋します❗