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まだ失うほどのものを持ってない君たち
中3に学年末試験を返却しました。
テスト返却のあとは、すぐに次の授業に入らず、自己分析系の話や、最新のテクノロジー、社会で起きてること、今後求められることをお話するようにしています。
今回は、先日のnoteに載せた『時間があったら読んでねコラム』の内容から。
義務教育がまもなく終わる。レールはどんどん外される
2月も今週で終わり。
まもなく、君たちの義務教育が終わります。
ここからは、行かなくてもいい学校、つまりオプションの学校です。
これまでと違い、みんなと同じ授業、同じ進路、同じ生活ではなくなるということ。
大人たちが用意してくれてたレールは、徐々に外される、自分で次のレールを選ばなくてはならない。
レールが見当たらなければ、自分で作らないといけない。
だから、この1年、自己分析をさせてきました。
あなたの人生の攻略法はググっても出てきません。
攻略本は売ってないんです。
1番になれるものは頑張れる
あなたの得意なもの、好きなものについて考えさせてきましたが、もう一つの観点を追加しておこう。
"1番になれるものは頑張れる"
例えば、わたしの中学時代でいうと、数学が得意だったんだけど、それだけなら他にもいるし、私より賢いやつもいました。
でも、そんな人たちにも負けなかったのが、"わかりやすく説明する"こと。
得意な数学をわかりやすく説明することで、わたしの周りには人が集まるようになりました。
実際、クラスの席替えのときにはわたしの隣を狙う女子もいたんです。
(見た目こんなだけど、この点においてはモテたんだよね〜)
高校2年生のときに、物理のテスト前講座を空き教室でやったときに、気が付くと30人ちかく人がいたときにはさすがに驚きました。
1番になれるものを発見して、周りからの"需要”も生まれて、それに応えるために磨いていった結果、"スキル"になっていきました。
そして今、そのスキルで飯食ってます!
何だっていいので、なにか1番になれそうなものを見つけておくのも、今後の鍵になるかもしれません。
磨けば間違いなくビジネスになります。
間違えたくないから教科書から答えを探す人
君たちからよく聞く言葉が「間違えたくない」「間違えるぐらいなら答えない」。
授業でも、当てられて沈黙 or わかりませんで逃れようとする人多いよね。
聞き方変えたり、アシストしてアシストしてアシストして、教科書の中から答えを探して、ようやくカタコトの日本語で答えが返ってくる。
テレビ番組に置き換えて考えて見てほしいんだけど、MCに話題ふられて、『スベるのこわいから気配消して黙っておこう』という芸人、画面に映る?次も呼ばれる?
こんな人、扱う側もどうしていいかわかんないよね。
そうなってないですか?
これから、正答のない世界を生きていくのに、教科書の枠の中からしか答えを出せなくていいんでしょうか。
加えて、君に求められること、出していく答えって、隣の人とは違うんです。
あなたの人生の攻略法はググっても出てこないし、攻略本は売ってません。
立ち止まって躊躇してる場合じゃない
そもそも、君たちに気づいてほしいことは、まだ15歳の君たちは、
『失うほどのものをまだ持っていない』
大概のものは、ミスしてもテヘヘで済むことばかり。
わたしがやらかして万が一、職を失ったりしたら、家族を路頭に迷わすけど、君たちはやらかしても養ってくれる保護者、サポートしてくれる大人が周りにいっぱいいるじゃない。
間違えるぐらいなら動かないって、もったいないことしてると思う。
世界の変化のスピードは、このコロナという状況によって恐ろしく加速してしまいました。
止まってる場合じゃない。
迷うヒマがあったらとりあえず走れ!
最後は物理で説明してみるけど、相対速度で考えて見よう。
Aさんは10m/s、Bさんは2.0m/sでどちらも+の方向に走ってる。
これを、Aさんから見た相対速度で考えるとどうだろう?
Aさんから見たBさんは、-の方向に8.0m/sで突っ走ってるんです。
こわくない?
停止してたり、のろのろ歩いてたりしてると、マイナス方向に走ってる場合があるんです。
周りの景色はどんどん進んでいます。
立ち止まっていたら終わってしまう。
さて、4月からの高校生活をあなたはどうすごす?
なにも考えずに、流れに身を任せていては、いつの間にか取り残されてしまいます。
「そんなの大人たちは教えてくれなかった」とか「あのとき気づいていれば」なんて言葉が出てこないようにしてあげたいと思う、きゃんなのでした。
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