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強欲な女は人生をコンプリート出来たのか…?

東京女子図鑑というamazone prime限定のドラマにハマったのが丁度1年前である。地方出身の女の子が「人から憧れられる人になりたい」という想いと共に上京し、男と住む場所を変えながら東京に20年漂うドラマだ。

このドラマの8話目。子どもを持たない女性の言葉がどぎつい、、「優秀な女はキャリア磨くのに夢中で子ども産む余裕ない。産めよ増やせよと政府のかけ声に乗るのは知性も能力も無い女ばかりになって劣性の遺伝子が増えてくってことで子育て支援も酷い有様で。それって政府の狙いで目指すは衆愚政治。バカな国民のほうが騙しやすい。だからこの国で子供を作るって事は独裁政治に貢献してるだけ」毒が煮詰まっている、でも共感してしまう田舎から出たかった自分がいるのだ。

東京女子図鑑の秋田出身の主人公程ではないが、私も静岡の田舎出身である。地元の良い所と言えば水が美味しい所、電車は40分に1本ワンマン電車が走っているくらいの田舎。近所に買い物に行けば○○ちゃんのお母さんがパートとして働いている、それが田舎だ。田舎の情報網は怖い。

○○は○○大学に行ったらしい。○○は子供を産んだけど旦那さんとは上手くいってないらしい。そんなに仲が良くなかった同級生の近況まで耳に入るのが田舎である。中学生の頃から、私はこの田舎で一生を過ごす気はないなぁ…と呆然と思っていた。

少し自分語りをしよう。小学生高学年で思春期がきた私はませていた。授業中にケータイ小説を読み(恋空流行ったよね?)、体育の時間ダルっていいながら適当に走り一丁前にシーブリーズを使っちゃう系だった(今思うと恥ずかしい…)。

そんなマサガキな小学生だったのに関わらず、中学生になって初めて受けた学力試験で学年4位の成績を取った時は自分でも「私頭いいんじゃん」と調子に乗ったのだ。その当時つるんでた友達に「お前もっとちゃんと勉強すれば学年1位目指せると思う」と言われたのがきっかけで塾に通った。塾に通ったら学年1位を取れるようになり、一度取ってしまった学年1位から降りる事がプライド的に許せずに勉強し、中3の受験期にはその地元では1番偏差値の高い高校を目指す事になっていた。

私が勉強したのは将来的に何かになりたい!という夢の為ではなく、ただプライドが高い事とこの平凡な田舎から出たいという気持ちからだったのだと今なら思う。

そんな気持ちで県内でもトップ3に入る進学高校に進学したのだが、夢や目標があった訳でもないその後の成績は振るわず、運良く取れたセンターの点数でそこそこの地方国立女子大学に入学した。

(幸い大学時代は拗らせた女子が多く非常に楽しく過ごした。女子大時代に拗らせたジェンダー意識に対しては後日別の投稿をしようと思う)

二十歳の成人式。私にとっては田舎を出て県外の大学に通って充実した生活を送ってます❤︎とアピールする場だ。そんな中、二次会に結婚予定の彼氏を連れてきた既に地元で就職した同級生がいた。彼氏を連れてくるくらいまでならまだよい。そこで「彼氏の事取らないでね〜」と発言したのだ。私の目から見たらこの田舎から一度も出た事のない収入も少ない学歴もない男に何も惹かれる所は無かったが「ラブラブなんだね🥰お幸せに〜」と答えて二次会を後にした。(その後、二人は結婚して子供がいると噂で聞いた。)

二十歳の私は、こんな田舎で子供を産み、○○ちゃんのお母さんとして一生を終えるなんて可哀想だと彼女達を思った。そんな私も今年26歳になる。

26歳の私は、相変わらず結婚の予定はなく、仕事もホワイト企業のブラック寄りの部署で毎週日曜日に出社したくないとサザエさん症候群を発病する社会人となった。また、全国転勤のある総合職だから5年後どこにいるのか分からない状態だ。一方で地元で結婚した同級生は専業主婦になり、子供を産み、子供をインスタにあげながら過ごしている。……あれ、いつのまにか負け組は私なのか…??

そんなややジェンダー意識の高い、理系総合職2年目OLの日々のモヤモヤを言語化したいと思って始めたnoteです。吐き出した思っている事が誰かに刺さったり、時に誰かの救いになりますように。

以上




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