連携
今日は利用児の連絡会議のため小学校へ。
利用児に関わる関係機関とのケース会議のようなものです。
今回は、利用児の学校及び家庭での様子、また、事業所での様子の共有を行い今後の支援方針を話し合いました。
医療、介護、福祉共に共通してこのような会議は名称は違えど必要不可欠な場です。
学校での様子、家庭での様子、事業所での様子、共通した課題もあれば各コミュニティで異なる利用児の姿が見える。
これは医療や介護の現場でも共通している点でもあります。
他職種との情報共有を行い、関係機関のみならず地域でどのようにサポートを行なっていくのか、ここが一つの醍醐味でありとても重要なポイントになります。
今回のケースは、学校が始まり他児への暴言や暴力が増加している利用時についての支援会議でした。
障害の特性から、家庭背景や現在の家庭環境をしっかりと整理していくことで支援していくポイントが少しずつ見えていく。
なぜ暴言を吐くのか、何が不快なのか、答えは何かと言われると1+1=2のような単純なものでは無い。1+1=10の時もある。
このような会議でいつも私が意識をしていることは、色々な課題があっても「本人はどうしたいのか?どう思っているのか?」「家族はどうしたいのか?どう思っているのか?」という店である。当たり前の視点ではあるのだが、どうしても各専門職が集まると支援側目線での目標設定やアプローチ方法にウエイトが強くなりすぎる事がある。
そうなってしまって「その人らしさ」が見えなくなるのがこわいよね。
専門的な視点でのプランニングと本人家族のデマンドのバランスはとても重要だと思う。
「僕はこうしたい!」
「これは嫌なんだ!」
ハッキリと自分の考えを表出できる子もいればできない子もいる。
そこの部分をさぐり、本人家族にとっての最良の方向にエスコートしていく。
子どもの少し異なる部分は、高齢者や成人と比べて圧倒的に経験が無いことである。
過去の経験を踏まえ「こういう風にしたい」
「元の生活をしたい」と言えるのは、経験してきたものを再度手にしたいという思いに繋がっている。
子どもの場合まだまだ経験したことがないことが山程ある。楽しいこと、嬉しいことだけじゃなく苦しいこと、辛いことも。
色々な世界を感じ、少しでも「これって楽しいね!またしたいね!」「こんなことしてみたい!」って思える療育をしてあげたい。時には「これはきついからしたくないんだ!」「できなくて悔しい!」こんな思いも療育の一環として一緒に感じていきたい。
子ども、大人、高齢者、いずれにせよ当事者の人生や生活に関わる部分。1人では出来ないことも連携していくことで道が見えてくる。
このような場を大切にしないとな。