非常識人 第零話
-プロローグ-
常識人という言葉がある。
所謂社会通念上、「世間一般の常識がある人」という意味合いであると思う。
では、常識とはなんだろうか。
同じ日本国内ですら大正時代の常識と令和の常識は異なるし、国を越えればそれは違って当然である。「ジェネレーションギャップ」という言葉の通り、世代によって常識が異なるのは当たり前、ということすら常識なのだ。
また、常識は生まれ育った環境や土地、学校などによっても異なる。
前置きが長くなった。
当物語は、筆者や筆者の友人、知人をもとにした半ノンフィクションの物語だ。
時系列は各々のプライバシー保護のため構成は手を加えられているが、全て現実をもとにしている。
世間一般でいういわゆるアウトローと呼ばれる人々は、間違いなく「非常識人」であろう。
ただ常識の枠外だから面白いのだ。筆者も偉そうなことを言っているが逮捕歴複数刑務所経験有りのロクデナシであるので鼻で笑って読んで頂きたい。