両声類から多声類への応用と習得

自身の経験なども踏まえてざっくりと概要を表にまとめましたが、単純に説明すると「1つの簡単な女声を出せる」から複数の出し方を習得し統合。「変化にグラデーションを設ける」ことを覚えて「声をイメージして出せるようにする」というもの。
このように上達できれば理想的ですが、実際にはかなり難易度が高いと思います。

まず一つ声の種類を出せるようにする

ロリ・カワボの下に個性・タイプ、いろんな声を出すとありますが、まず一つ何か個性やキャラクターがはっきりしたタイプの声を出せるように練習します。
たいてい初心者が動画をあさって出すようなロリ・カワボ系の声を想定していますが、一つ普段の自分の声とは違う声を出すことによって自分の中にある声のバリエーションを増やします。

どのやり方がいいか思案してしまうかと思いますが、とりあえず声の開発をしようとする最初は筋力も柔軟性も感性や感覚といったものが全く育ってないので完成度よりも進歩を優先してとりくみ、こうすればこういう声が出るという発見を増やし自分の表現の幅を広めたほうがいいと思います。
出し方によっては応用が効かず伸びしろがないやり方もあるので一つの方法にこだわらず色々試してみるのがよいと思います。

そもそも女声の解説で語られる出し方、例えば裏声にエッジ(地声)を混ぜるなどというのは限定的なミックスボイスの一種です。ですので個人的にはミックスボイスを含んだ地声アプローチが応用力・表現力としてもっともよいと思いますが、難易度が高いのと裏声の強化はいずれにせよ必須なので裏声アプローチからはじめても経験が無駄にはならないと思います。

並行して基礎的な発声能力を高めるためにボイトレに取り組むのがよいのですがボイトレを受けるなら対面でのマンツーマンがおすすめです。独学の場合、動画を参考にするより書籍を参考に初心者が取り組むべき内容をさらいつつ練習に取り組むのがよいと思います。
注意としては音色・音量・音程は別にとらえて地声で音色・音量は維持したまま音程をあげるなどの練習が必要です。でないと音程があがるほど喉をしめたり喉仏があがったりします。

動物の鳴き真似

動物の鳴き真似もかなり重要なトレーニングだと思いますがかなり軽視されているような気がします。例えば「モー(牛)」を通して安定した音量・量感のある低音を出すことを覚えてイケボの低音域につなげるなどいろいろと取り組みがいがあります。

ギャル

地声アプローチでしっかり発音でき抑揚のある話方ができないと様にならないのと、声低め、高め両方である程度フォルマントが女性の範囲にある必要があるため難易度が高くなります。
裏声のお姉さんもこの位置ぐらいかと思います。

イケボ

チェストボイスの習得。低い声を出す時しか関係ないと思われているようですが、声を鎖骨~胸で支えるのでチェストボイスができていないと喉で発声している感じになったり低音の芯や輪郭が曖昧になってくるように思います。

少年・ショタ

イケボから音程あげてフォルマントを高めにすると少年~青年、声帯薄め女声よりでショタになります。

お姉さん・お嬢様

高いマナー感や発音のクリアさなどが求められます。
たいていの場合は音程とフォルマントの操作が分離せず一緒に動いてしまうため低音にキレがありつつ音程低めの姉系の声は高難度といっていいと思います。
表には含みませんでしたがこの上がロリの進化系にある姫系になります。



分類の雑さや鼻腔共鳴とか発声の細かいところはかなり割愛している部分もありますが、およそのイメージが掴めてもらえたのてではないかと思います。「感性・感覚」についてより詳しく解説したいところですが別の機会にします。

あとナチュラル系は含みませんでしたが発声のよさや技術は抜きにして「そういう声の人いるよね」というイメージがあると女性に感じてしまう部分があるのでまた別として考えたほうがよいように思います。

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