ミックスボイスについていろいろ
なかなか興味深い動画でした。
動画中で解説されているように声区の
チェストボイス
ミドルボイス
ヘッドボイス
というのと混同されていたり、ミックスボイスとは何かと説明がごっちゃになっている感じがします。
そういえばヘッドボイスと裏声もかなり混同していると思いますね。
ミックスボイスは歌で使いやすい声、すなわち統一された印象の音色で音程を自由に扱える声(声区融合)としての意味合いが本来強いと思うのですが、ミックスボイスができたらどんな表現も可能…みたいなイメージもされているように思います。
しかし身につく順番としては
音域の拡大
音色・音量
表現
という感じになると思うので、最初のうちは高い声が出たとしても歌に使えるような代物ではなかったりします。
ミックスボイスの開発の途中でいろいろな発想の道具やテクニックを習得することでミックスボイスができればかなりの問題や疑問が解決するというのはある程度正しいと思います。
自分の場合、hiAとかもっと上も出すことは可能ですが、歌唱としての表現力とかはまだまだです。歌うスタイルに合わせてやはり練習が必要と思います。
習得について
しかしこの動画の内容は短い時間ながら、かなり実情を抑えていると思います。ミックスボイスの習得の前に、体の使い方を含めた発声の基礎を抑えておく必要をさらっと説いていますが、これがまた奥が深いところです。
誰しもクセがあったりするためそれを取り除くとか、ストレートに上達せずに一進一退を繰り返すということがありがちで、筋肉の柔軟性の獲得や成長には時間がかかるのでそのことも習得に時間がかかる原因です。
しっかりとフォームを身に着けて丁寧に課題をこなしていけば誰でもミックスボイスが出せるようになるとは思いますが、そのようなことからそれなりに時間がかかると思います。