【言語化】 5冊の本と1年のプロコーチ経験から得た「1 on 1」のコツ
認定プロコーチとして teabreak coaching を提供している yusuke と申します。
今回は、5冊の本と1年のプロコーチ活動および本業の組織貢献PJT(バディ制度=斜めの関係での 1 on 1 の機会や研修の提供)事務局経験から得た、 1 on 1 のコツをご紹介します💡
①1 on 1 とは何か
突然ですが、皆さんは普段、お仕事の中で 1 on 1 の時間を持たれていますか?
メンバーの方は「聴いたことはあるけどやったことはない」、リーダーの方は「やった方が良いのは知っているけどやってない」、起業家の方は「それどころじゃない / やる相手がいない」など『やってないよ』という方もいらっしゃれば、『定期的に時間を取ってやっているよ!』という方もいらっしゃるかも知れません。
既馴染みのない方に向けて、私が共感している 1 on 1 の定義をご紹介します。
②1 on 1 はなぜ必要なのか
1 on 1 は、相手の「成長支援」のために1対1で行う対話である、ということがわかりました。
では、成長支援の方法は研修やOJTなど様々ある中で、なぜ 1 on 1 が必要なのでしょうか?
私自身は以下のように考えています。
成長支援のために 1 on 1 が必要な理由
「心理的安全」をベースとした対話を通じて、人間が人間らしく成長することを促せるため。
「心理的安全」という言葉は、2016年にGoogleが ”生産性が高いチームは心理的安全性が高い” との研究結果を発表したことから、一気に注目を集めるようになったと言われています。
人は、感情を持った生き物です。合理的だが心理的安全性の低い関わりが続くと、頭では理解できたとしても、心から納得感を持って働き続けることが(少なくとも私には)できません。
1 on 1 は自分と相手のみが参加者となり、基本的には秘密の守られた1対1の場で対話を行います。一見非効率かも知れませんが、心理的安全性の高い関わりを提供できる時間なのです。
③1 on 1 はどうすれば上手くいくか
さて、ここまで 1 on 1 とは何か?なぜ必要なのか?ということを一緒に考えてきました。
ここからは、1 on 1 が上手くいくためのポイント(1 on 1 のコツ)を、5冊の本からの引用を交えながらお伝えします。今回は一部しか紹介できませんが、どれも素晴らしい一冊なので、ご興味のある方はぜひ手に取ってみてくださいね📚
(1) 信頼関係の構築
自分に矢印を向けず、他人を評価・判断している人は信頼されません。自身や相手の感情の奥のニーズを理解し、共感することがスタートです。
(2) 潜在意識の言語化
互いの「自己開示」と「フィードバック」を通じて潜在意識にアクセスし、“言語化”することを通じて、内側から生まれる“気付き”につながります。
(3) 傾聴と自己管理
「傾聴」にもレベル(1:内的傾聴・2:集中的傾聴・3:全方位的傾聴) があり、内的傾聴に陥らないよう自己管理の上で聴くことが大切です。
(4) 適切な手法選択
対人支援における4つのカテゴリ(下図)等から適切な手法を選択し、対話型で関わる際は、雑談・議論とは異なるスタンスを意識しましょう。
(5) 相手の性質理解
相手の性質を理解・把握して関わることで「本音」を引き出せます。
おわりに
ここまでお読み頂いて、いかがでしたでしょうか?
1 on 1 は、必ずしも上司・部下で行う必要はありません。相手の「成長支援」を目的としていれば、別部署の先輩後輩でも、同じ部署の同僚でも、時には家族や友人でも、どんな関係性であっても機能します。
今回ご興味を持たれた方はこれを機に、相手の成長を願った心理的安全性の高い関わりを意識して、ぜひ一度 1 on 1 を実践してみてください。
私自身、プロコーチとして活動する中で、1対1の対話の素晴らしさを実感し、
多くの方に 1 on 1 の必要性を伝えたい!という想いで知見をまとめました。
皆さんの中での 1 on 1 に対する疑問・悩みが、このnoteを読むこと少しでも解決し、お役に立てておりましたら幸いです。
なお、筆者のコーチ活動にご興味をお持ちの方は下記リンクをご参照ください。
素敵なご縁があり、あなたの人生の幸せのために役立てることを願って☕︎
yusuke