「いい子」をやめよう
今日は根本裕幸さん著「いつも自分のせいにする罪悪感がすーっと消えてなくなる本」より学んだことを3つ書きます。
「自分のせいで....」
「他の人だったら...」
「私なんかが....」
と、つい言ってしまう方居ませんか?
私はよく言ってしまいます。
これらのことばは罪悪感より生まれてきます。
しかし、これらのことばを発して幸せになることはありません。
本書でも、罪悪感は「自分を幸せにしない感情」だと書かれています。
罪悪感ではなく、「自分を幸せにする感情」を抱くにはどうしたらいいのでしょう。
目次
◎愛に目を向ける
◎罪悪感の様々なタイプ
◎罪悪感との付き合い方
◎愛に目を向ける
罪悪感はみんな持っています。
なぜ人は「自分を幸せにしない感情」である罪悪感を持っているのでしょうか。
本書では、
罪悪感=人生というドラマをより面白くするためのルール
だと書かれています。
人間は自分に少し過酷な制約条件を与えることで、スポーツのルールのように人生を面白くしている。
つまり、
罪悪感はより良い人生を過ごすために必要な要素なので、消すことは出来ないのです。
よって、
私たちが目指すのは
罪悪感の消去ではなく、共存です
では共存するためにはどうすればい良いのでしょうか。
本書では
罪悪感の裏側にある「愛」に意識を向けることが大事
だと書かれています。
子供を愛しているからこそ、自分の不甲斐なさに罪悪感を感じる
パートナーを愛しているからこそ、自分の無力さに罪悪感を感じる
このように罪悪感の根本には愛が存在します。
言い換えれば、
この罪悪感は
この愛によって生まれている
と気づくことができれば、
人は自分を責めることがなくなり、
生きやすくなるのです。
また自分からの愛だけでなく、
他者からの愛に気づき、それを受け取ることも大切です。
自分を犠牲にして、他者を助ける
他者に喜んでもらうために自分を犠牲にする
響きはいいですが、
他者の立場からすると、
申し訳ないという思いから
他者の心に罪悪感が生まれてしまいます。
よって、他者からの愛情や感謝を
しっかり受け取り、自分を愛すことも
罪悪感から解放されるには大切なことです。
◎罪悪感の様々なタイプ
ひとえに罪悪感といっても、様々なタイプがあります。
本書では、罪悪感の様々な事例が載っています。また、罪悪感の10つの兆候と7つのタイプが載っており、自分がよく感じる罪悪感が、どのタイプなのか判別することができます。
私は以下の3つのタイプに当てはまると感じました。
タイプ2 無力感
例)良かれて思って手伝ったら足手まといになった。
タイプ3 何もしてない、見捨ててしまった
例)必死に働いている人を見て、ただ生きているだけの自分に罪悪感を感じる
タイプ5 自分は毒である、自分は穢れている
例)私はつまらない、もっといい人がいるとおもってしまう。
皆さんはどんなことに対して罪悪感を感じますか。是非本書を読んで、自分のタイプを見つけて欲しいです。
◎罪悪感との付き合い方
自分の罪悪感のタイプが分かったところで、ではその罪悪感とどのように付き合っていけばいいのでしょうか。
付き合い方を知るには、まずその罪悪感が生まれた要因を探る必要があります。
本書では様々な要因が書かれていますが、私の場合だと以下の2つが当てはまりました。
1思い込みの自分ルール
2いい子でありたいという思い
1は皆さんが持っている観念に合わないことをした際に罪悪感が起こるというパターンです。
私の場合、
「働かざる者食うべからず」
という観念があるからこそ、
常に働いていなければ自分に価値がないと思ってしまいます
また何もしていない時に、ご飯を食べると、ものすごく自責の念に陥ります。
2はいい子であろうと努力しても、成果が出ず、期待に答えられなかった時に罪悪感が起こるというパターンです。
私の場合、
部活でコーチとマンツーマンで練習させてもらい、一生懸命頑張ったのですが、結果が残せず、罪悪感を感じました。
このように罪悪感の要因を知ったうえで、どう付き合っていくか。
本書では、罪悪感との向き合い方として、「問題の捉え方」、「自分と他者との関わり方」など様々な方法が述べられています。
その中で、私は以下の2つの方法が良いなと感じました。
1いい子をやめる
2自分のせいではなく、すべての問題は50/50で捉える
1について具体的には、
完璧ではない自分、弱い自分、ちゃんとできない自分をゆるすということです。
他者の期待通りの「いい子」になれなくても、「これが今の自分だから」と割り切る。
「いい子」であろうと隠れて
コソコソとストレス解消しなくていいように、
ありのままの自分でいられる環境を見つける。
他者ではなく、自分軸を持って自分らしく生きれられるようにしていくことが大切です。
2について例えば、
友達と喧嘩したときに、
「あいつが悪い」
と攻めていては解決しません。
相手に対する攻撃は攻撃をした後、
罪悪感に陥ります。
また攻撃された側も反抗心で攻撃し返し、
その後罪悪感を感じるため、
罪悪感も負のループに陥ります。
逆に
「自分のせいだ」
としてしまうと罪悪感に押し潰されてしまいます。
よって、大事なのは、
自分のせい、相手のせいではなく、
両者に原因があると考えることです。
相手が何かしてきたのにはきっと理由がある。その理由を知ろうと相手を理解する姿勢をとる。
さらに自分にも原因があるのではないかと考え、自分を客観的に見つめる。
こうすることで、罪悪感に駆られることなく、自己否定もすることなく、問題に対して、自分に対して、ちゃんと向き合うことが出来ます。
他にも様々な付き合い方が載っています。
具体的なワークなどもあるので、自分に合った罪悪感との付き合い方が見つけられると思います。
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以上のように、この本では、誰しもが抱く罪悪感を、タイプ分けし、各人にあった対処法が示されています。
いい人であればあるほど、
罪悪感を感じると私は思っています。
「いい人」であることに違和感を感じるようになった方、疲れた方、なぜか幸せを感じていない方は是非読んでみてください。