読書感想文:代償 / 伊岡瞬
Hello!かなななです。
皆様どうお過ごしでしょうか〜
私はただいまブラックモードで
目に見えない敵(ストレス)と戦っております←
新しい職場も半月が過ぎましたが
まだまだ慣れず苦戦している次第でございます。
そんな感じですがここで感想文を書きたいと思います〜
前に言っていた私がイヤミスを知るきっかけとなった一冊です。
本の紹介
今回紹介するのは伊岡瞬さんの"代償"です。
職場の方におすすめをされ手に取りましたが
それまでイヤミスという分類を知らなかった私にとっては
すごく衝撃的な作品となりました ...
あらすじ
平凡な家庭で育った小学生の圭輔は、ある不幸な事故をきっかけに、遠縁で同学年の達也と暮らすことに。運命は一点、過酷な思春期を送った圭輔は、長じて弁護士となるが、逮捕された達也から依頼が舞い込む。「私は無実の罪で逮捕されました。どうか、お願いです。私の弁護をしていただけないでしょうか。」裁判を弄ぶ達也、巧妙に仕組まれた罠。追いつめられた圭輔は、この悪に対峙できるのか?衝撃と断罪のサスペンスミステリ。
正直あらすじからはどこが衝撃なんだろう?と思いましたが
最後にある"衝撃と断罪のサスペンスミステリ"
という言葉を信じて読み始めました。
ここから少しネタバレ含むところもあると思うので
ネタバレは!NG!という方はここで回れ〜右っ!!
ストーリー
この小説は第一部、第二部とあり、
第一部では圭輔の小学5年生〜中学1年生のお話、
第二部では25歳となった圭輔が弁護士として働いている話から始まります。
両親と3人暮らしの圭輔は
どこにでもあるごく一般家庭の男の子だったのですが
遠縁にあたる親子"道子"と"達也"が近所に引っ越してきたことから
人生が少しずつ悪い方へと変わっていきます、、、
家事による両親の死、相続問題、家庭問題、学校生活、
180度と言っていいほど色んな方向から悪くなっていきます。
そうなってしまったどの原因も達也が関わっているように見えますが
しかし直接関わっていないようにも見えます。
そんな中、圭輔はどうやって生きていくか、
葛藤していくところで第一部は終わります。
第二部では時は経ち25歳となった圭輔が
真っ当に働いている場面から始まります。
子供時代からここまで立ち上がれた経緯なども途中挟まれます。
ひと安心かと思いきや圭輔の元に一通の手紙が届き、
あの達也から弁護をお願いされてしまいます。
絶対に黒だと思っている自分の気持ちと
弁護しなければいけないという気持ちの間に立ち
苦労しますが事件を追っていきます。
しかし追っていけばいくほど
達也が犯人ではないという結論に近づいてしまい困惑します。
裁判の途中で達也にはめられ弁護士としての命を奪われそうになりますが、
圭輔は最後まで諦めずに事件の真相を追っていきます。
事件の真相が分かった圭輔は
達也にそれを突き詰めますが結果どうなるか、、、
最後の結末は是非読んで確かめていただきたいです。
感想
これはもう最初から最後まで
達也を好きになれる人はいないと思います←
むしろ早くいなくなってほしい。
なぜ捕まらない!!!と叫びたくなってしまうほど
ものすごく嫌なやつという印象です。
そして対照的に圭輔は本当に良い子で
真面目すぎるんじゃないか、、、こんな子いる?
と思ってしまいました(笑)
描写的にグロいとかは特にないのですが
なぜか心の中を抉られるような気持ちになる、、、
まさにイヤミスだなと思いました。
私は初めてのイヤミス作品だったので
衝撃が強過ぎただけかもしれませんが
ぜひみなさんにも手に取っていただきたいです。
最後に
この作品はhuluでドラマにもなっています。
小栗旬さんが主演なので気になっているのですが
私はまだ見ていません、、、
映像で観れる自信がなかなか出ないです、、、
覚悟が決まれば観るかもしれません←
ここまで読んでいただきありがとうございました!
ちょっと重たいものを読んだので
今は村上春樹の短編集を読んで気持ちを取り戻しているところです←
仕事が始まり、なかなか前のようには読む時間を作ることができませんが
少しづつでも読む頃は続けていきたいと思います。
それではこの辺で。かななな でした ... *