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寂しくて眠れない夜は

なんだか短く感じた
君のいない夏が通り過ぎて

涼しさを少し冷くも感じる
秋の色に風が染まり

朝が来て窓を開けても
外に出て街中を歩いていても
どこにいてもふと
金木犀の匂いがする

好きだけど嫌いな匂い
切なさを感じてしまう匂い

本当は大好きなはずの匂い

いつか胸いっぱいに
この匂いを吸い込んで
笑える日が来るように

そんなことを想いながら
眠りの浅い冷くなった夜を
ひとり温めながら時は過ぎてゆく


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