《皆に含まれてない社長⁉️》【統制環境とキャリア23】
『いやいや、違くて。
どう言えばイイのかな、、、
難しいな。
うーんとね、今、俺、感動してます。
俺、凄く、今、感動してて、、、』
「はい、、、
感動されてらっしゃる、、、」
『何だよ、何なんだよ。
いちいち、イライラさせるなぁ。
面白いじゃねぇか。
何だよ、誰だよ、お前』
「はい、私はヤギと申します」
『そういうコトじゃなくて。
何者なんだよ』
「そうですね。
凄く説明が難しくて、いつも困ってます」
『困ってるのはこっちだよ。
面白いなぁ、いるんだな、そういう奴がまだまだ』
「、、、面白いですか、私?」
『最近では、一番だな。
ていうか、あんまりいないから、自動的に一番だよ』
「イイ、意味ですかね?」
『どうかな、、、
俺にとっては、イイコトだけど。
俺にとってイイコトは大抵、良くないコトでもあるし』
「そうですよね。
誰かの一番は、他の誰かのビリかもしれませんから」
『ビリになるコト、多いでしょ、ヤギさん』
「レースに出れなくなる、あるいは、レースの途中で退場になるコトが多いです」
『退場させられちゃうんだ?』
「そうですね。
いきなり排除されますね。
でも多分、いきなり、じゃないんですよ。私が気がついてないだけで、周りの雰囲気とか、状況は、明らかだったりしてたんです。
簡単に言えば、空気が読めない、なんですよ」
『空気なんか、読んでどうする、とか、思ってないの?』
「、、、そうですね。
空気を読めない、というより、自分の中では、空気は読んでるけど、それが何か?
みたいな感じですね」
『分かる気がする。
周りは困惑するでしょ。分かってて、それ?
みたいな反応するのが目に浮かぶ』
「私が全く分かってなくて、全然、周りも見てないなら、それはそれで丁度良く、浮いたり、仲間に入れなかったりするんでしょうけど、そうでもなくて。
周りのコトもそれなりに見えてて、状況も理解してて、でも、やるコトがズレてるから、困るみたいです。
それも私の勝手な視点でしかないので、もしかしたら、分かってもいないし、周りもほんとうに見えてないのかもしれません。
実際に、排除されてきた歴史が物語ります」
『それ、排除じゃないんだよ。
実際に見てないし、知らないから言えちゃうんだけど、好き勝手にね。
皆、コワいんだよ。ヤギさんがね。
普通とか、一般とか、どうでもイイんでしょ、どうせ。
目の前にいない誰がとか、皆がとか、そういうのも、あんまり気にしない。気にしないどころか、気に、できない。だって、そんなの、分からないから』
「、、、」
『でもさ、皆、多くのヒトが、そういうコトでガンジガラメになって生きてるんだよ。
他者の目、世間の風潮、見栄。そういうヒトとして、共存のための生存戦略の中で、生きてるし、除け者にならないように、自分を殺して、生きてるの。
それは言われたら、分かるでしょ?』
「分かりたいとは思ってます」
『、、、まだ、分かってないのかな?』
「どうしても、分かってます、とは言えない自分がいて」
『そうかもね。
でも、皆そこは、分かります、って言うの。分かってなくても、分かります、って言うとこなんだよ』
「、、、難しいですね」
『難しいコト、皆、やってるのよ。
だから、ヤギさんみたいに、、、
あんまり知らないけど、多分、大丈夫そうだから、続けるね。
そう、ヤギさんみたいに、おかしな言動をするヒトは、隣にいてもらっちゃ、困るんだよ。
ヤギさん自身は、おかしいと思ってないし、むしろ、自分にとっての正義みたいなモノがあるんでしょ。それが逆に厄介なんだよ。
こだわりが強いとか、こだわりが凄いとか、よく言われるでしょ。言われるに決まってるのよ。皆、そうじゃないから』
「、、、」
『どう?
そうでしょ?』
「はい。そうですね。概ね、概ね同意します」
『概ね同意?
どういう意味?』
「一つ、質問が」
『何?』
「質問じゃないな、、、確認だな。
社長さんは、、、
コバヤシ社長は、その皆に、、、
当然、含まれてませんよね⁉️」