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浄土教思想⑥

浄土教とは
浄土教は仏教辞典によると「阿弥陀仏の浄土に往生し、成仏することを説く教え」などと説明される。浄土教とは阿弥陀仏信仰を説く教え、ということである。
多くの大乗経典に現在他方仏の代表的な仏として阿弥陀仏が登場し、阿弥陀仏信仰が広まるにつれ、浄土といえば阿弥陀仏の浄土を指すようになっていった。阿弥陀仏の浄土は極楽という。説明に付け加えるなら「阿弥陀仏の浄土である極楽に往生し、成仏することを説く教え」ぐらいの意味になる。

極楽浄土
阿弥陀仏の浄土である極楽は仏の世界であるので、世俗的な快楽があるところではない。極楽は浄土であるから清浄化された世界である。極楽に生まれた人は自然と清浄化される。この場合仏教的な清浄であるから怒りや憎しみなどと言う煩悩がなく、それに起因する悪業も存在しないということであり、善業しか起こりえなあいので、極楽ではどんどん修行が進むということになる。つまり極楽とは「修行のために最適な場所」ということである。

阿弥陀仏
阿弥陀仏の阿弥陀とはサンスクリット語でamidaと書く。意味は無量光無量寿と訳される。ここから阿弥陀仏は無量光仏、無量寿仏と称される。阿弥陀仏に限らす仏は身体から光明を放つとされているが、無量光とはその光の届く範囲が量りしれないという意味で、無量寿とは仏の寿命が量りしれないという意味である。
浄土教においては、これは阿弥陀仏の救済力が「どこまでも続く」「いつまでも続く」ことを意味している。

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