浄土教思想①
浄土教と関わりの深い「仏」「仏の住む世界」に絞って大乗仏教の興隆について触れてみたい。
ブッダの本体はなにか?という問題はブッダ在世の頃から存在した。ブッダが入滅した時、その遺体は火葬され遺骨は分骨されストゥーパに納められた。ブッダの本体とはその遺骨なのかそれとも別のものなのかという問題である。
そしてまもなくブッダの本体とは遺骨ではなく『ブッダが覚った真理(ダルマ)』と考えられるようになった。そうであればブッダ以外にも過去に存在したはずの仏が存在したのではないか。ブッダ在世中からこの「ブッダ以前の過去にも複数の仏が存在した」という考えは存在した。そしてこの考えだと具体的には「ブッダ以前のに6人の仏がいた」ブッダを含め7人のブッダがいたという『過去七仏思想』となる。この思想は『過去二十五仏思想』に拡大していったが、一番最初の過去仏はブッダという点は共通している。
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