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自分の趣味は自分だけのもの
僕は陰キャ。内気で人と話すのが得意じゃない。すぐに引っ込んでしまうし、人と目を合わせるのが怖い。
陽キャな人は良いな。人と楽しそうに話していて。近くで談笑している人達を見て羨ましいと思ってしまう。でもその輪に僕は馴染めない。話も合わないから。
休みの日もアクティブに楽しめているんだろうな。そうなれないけど時々自分もそうなった方が良いのかと思ってしまう。
「なあ新刊買った?」
「新刊?」
「この前大好きな漫画の新刊が出るって楽しみにしてたじゃない。」
「あー、それはもちろん。でもこんなので良いのかな?オタクのままでさ。」
「えっ、何の問題があるの?」
何の問題って、なんか職場内でも浮いているような気がするんだよな。僕が好きなマイナーな漫画なんて誰も読んでいない。
「だって職場でも孤独に感じる時があるからさ。」
内面が分かってきた。
「でも職場の人の為にその漫画を好きになったわけじゃないでしょ。自分が好きだからその漫画を楽しみにしているんじゃないの?」
「それはそうなのだけど。」
「だったらそれで良いと思うよ。人にはそれぞれ好きなことがあって、どれが正解だなんてない。たまたま自分にとっての正解がその漫画だっただけ。考えてみて、それだけ熱中できるものがあるって素敵じゃない。」
「うんまあ。」
「好きなことに優劣なんてないと断言出来るよ。正解もないし、自分の好きなものに対して素直でいて良いんだよ。だってその方が自分は幸せなんだから。好きでもないことをしようとしても長続きはしないでしょ。それにやっている時もたいして楽しくもない。じゃあ誰かが同じように好きじゃなくても、それがマイナーであっても自分の好きな事をしている方が幸せでしょ。」
「そうか。どれが正解だなんてないし、人によって楽しみが違うのか。なんか当たり前のことだけど言われて納得した。ありがとう。よしそうと分かれば家に帰ったらもう1回読もうかな。」
「いいね。」
職場で自分の好きなことや趣味を否定されたことってありませんか?僕はよくあります。僕の推しがマイナーだったり、趣味が多くの人とは違うことだったりすると、なんか変な目で見られる。
同じような経験をされた方もいるのではでしょうか?その度に大部分の苛立ちと少しの自分も変えた方が良いのかなと揺らぎ。でもだんだんと変えた方が良いのかな、みんなが知っていることに寄せていった方が良いのかなと悩むこともある。
でも僕はこう思います。別にその人達の為に好きなことをしているのではない。自分が楽しくなるから、その事をしている時が最高に幸せだからやっている。世の中で今どういうことが流行っているのか知っておくことも大事だとは思いますけど、そこに無理に合わせる必要は無い。
陰キャや陽キャに関してもそうだと思います。僕は確実に陰キャで、職場などで同僚なんかがよく楽しそうに話しているのを見ていると少し混ざりたいと思うけど、自分が混ざっても同じように話せない。無理をしていても後でかなり疲れる。また後で振り返ってもたいして楽しくなかった。そういう経験をいっぱいしてきた。
自分の本心に忠実にいて良いのではないでしょうか?別に意固地に1人になろうとしているのではなく、無理に合わせないだけ。自分の本心に忠実にありながら、相手が困るようなことはしない。