小さな気遣いが信頼関係を築く

後輩の女性が残業をしているものの、残業代を申請することを躊躇っている。たぶんこのままだと申請せずに流してしまうだろうな。
「お疲れ様でした。残業代の申請してないですよね?」
「はい、私まだまだ仕事に慣れてないから要領が悪いんです。だから仕方ないです。」
やっぱり思った通り、彼女はこのままだと流してしまう。でも仕事に馴染めないのは会社のシステムつくりの問題でもある。
それに経験年数の浅い人が要領が悪いのは当たり前。だから会社としてもそこは折り込み済み。
「じゃあ僕もちょうど申請するところだから、ついでに申請しておきますね。あなたの知らないところで、僕が勝手に自分の申請とついでにあなたの文の申請もしておいたということにしておけば、あなたに話を振られることはないでしょうから。それだと構いませんね?」
「は、はい。」
「お節介だったら申し訳ない。」
「いえとんでもないです。ありがとうございます。」

本当は自分の意思はしっかり伝えた方が良いとは思う。
でも彼女の気持ちを思えばそれもしにくいのは理解出来る。
だから彼女の気持ちになってあげれば良いんだ。

それからというもの、何かと彼女から少し頼られることが増えたような気がする。もちろん僕を頼る時も申し訳ないという表情は垣間見えるけど、少しぐらいは信頼をしてもらっているのかもしれないな。
なんかそう思うと嬉しくなった。

あくまでも職場の後輩、でもやっぱりどうせ働くならお互い気持ちよく働きたいし、ちょっとしたことで相手が嬉しくなるなら自分もその方が嬉しい。

そうしていると他の同僚とも信頼関係が増してきた。
相手に何かしてあげるって特別大きなことじゃなくても良い。
小さな気遣いでも、相手を想った行動が信頼に繋がるんだな。

うん、気楽にがんばろ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?