職場で浅い人間関係をたくさん作る

 周囲を見渡せば皆仲が良さそうに話している。自分もこの職場で親友を作らないと。僕だけ孤立するのは嫌だ。なんとかしえ仲良くならないと。でもどこか周囲との距離を感じる。なんでだろう。
「ねえ職場の同僚と今よりずっと仲良くなりたいんだけどどうしたらなれると思う?」
「同僚と?なんで?」
「だって今日みんなで仲良くしているところ見たから、自分もその輪に入らないとまずいかなと思ってさ。」
「今はそんなに仲が良くないの?もしかして極端なこと言えば孤立しているとか?」
 自分と他の同僚の関係性を改めて考えてみる。孤立しているってことはないな。会話もするし、特にギクシャクした関係でもない。話そうと思ったらいつでも話せる。
「いや孤立しているってことはないな。会話に困ることはないし。僕も頼ることもあるし、逆に頼られることもあるし。」
「じゃあ今のままで良いんじゃない?いやもちろん仲良くすることにわざわざセーブをかける必要はないと思うけど、無理してまで特別仲良くすることはないと僕は思ってる。」
 そうなのかな。でも今のままで良いのかな。
「じゃあ職場の同僚との関係性で意識していることってある?」
「しいて言えばその特別仲が良い人ではなく、浅くても良いからちょこっと話せる人を多くしておくことかな。ちょっと愚痴を言えるとか、ちょこっと頼めるとか逆に頼られるとか。雑談をして何気なく笑い合える人。そういう人を増やしておく。」
「それ今の僕のまんまだよ。」
「そう。だから今聞いている限りは今のままで良いと思ってる。だから自信持って。」
「ありがとう。」
 ちょこっと話せる人、小さな依頼が出来る人、合間に雑談して笑える人。こういう人を増やしていこうかな。

 僕は陰キャで内気です。誰とでも人間関係を築いていくことは難しいし、僕にとっても苦痛です。それでも一部の人となら合間で雑談するくらいなら出来る。ちょっと誰かと愚痴を言うことぐらいは出来る。
 同じような人も多いのではないしょうか。まあ軽く雑談出来る、合間に愚痴を聞く、ちょっと自分も言うくらいなら出来る。
 でもこれが誰かと特別仲良くなれと言われるときつい。途端にハードモードになる。
 だから軽く雑談出来る人を多くつくっておく。確保しておくと言えば良いですかね。それだけでメンタルがホッとする瞬間があります。
 そんな些細な会話で居心地って良くなると思います。
 自分に無理をせず、軽く話せる人が多いと、それだけ仕事をしていても楽になります。それが先輩でも後輩でも良い。年上でも年下でも良いんです。僕なんかは末っ子なので年上の包容力のある人とかと話しているのは楽です。

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