小説 空を見上げれば(上)46

こんにちは。小説家の藪田建治です。

今日はなんだか身体がだるく、疲れがなかなか取れない1日。あと2時間弱したら夜勤に行くのに。疲れた日こそストレッチなどで身体を解す方が、睡眠の効果も高まるのでしょうか?教えて下さい。

さて小説をアップします。

「それで監督は待つことを選んだんですね。」
「これが原因ではないが、1番思っているのは、孝太にとって今何が1番大切かということだ。」
「じゃあ僕等はどうなるんですか?チームは一体どうなるんですか?」
「もちろんチームも大事だ。他の人間を無視しているつもりはない。だがさっき言っていたことと矛盾するが、キャプテンとは言え、あいつが1人いなくなるだけで、このチームは破綻するような、そんな柔なチームだったのか。お前らの実力はそんなものなのか?」
「・・・、いや違います。」
「孝太も自分自身と闘っているんだ。闘っている場所も相手も違うが、俺等は選手権に向けて、個々がレベルアップして、チームとしてももっと強くかつ勝てるチームにならないといけない。」
 あいつはあいつで闘っている。
「晃平、あいつはあいつで闘っているんだ。あいつが戻ってきた時に、あいつがまた挫折するくらいの気持ちにさせてやろうぜ。それぐらい俺等がレベルアップすればチームも勝てる。」
「そうだな。望の言う通りだ、明日の練習中にミーティングをしようと思う。キャプテンがいないことはマイナスだが、下部チームも含めて全員がハングリーに強くなるチャンスだと思ってる。」
「頑張ります。」
「そうと分かれば、これから自主練だ。」
「いや自ら進んでやるから自主練なのでは。」
「そうだな。なら居残り練習だ。」
 俺等は俺等で強くなる。それが孝太に対する俺等からのメッセージ。俺等だから出来る事。
 待ってるぞ孝太。

孝太は孝太で大変な時期を迎えている。でもこうやって待ってくれている仲間がいるというのは嬉しいことですね。誰にも待っててもらえない人もいる。それはこれまでの孝太が行ってきた行動がそうさせているのでしょうし、この仲間も他人を思う心を持っているからとも言えます。

世の中では別に戦争でなくても、他人を誹謗中傷したり、悪く思うことがよくあります。物理的な攻撃でなくても、相手をどん底に突き落とすことだってあります。

私はこの小説のような世界に憧れます。大人になって、いろんな社会を見てきた今ですらそう思います。むしろ見てきたからこそより強く思います。争って勝って何が残るのか。

私はそこに価値を見出せない人間。だったら他人の考えを無理に自分に当てはめる必要も無い。皆さんはどうです?私の考えに賛同出来なくても構わないのですが、1度振り返ってみて下さい。

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