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楽しみながら成長する

  なんだよ上司は勉強しろとか、もっと成果出せっていう割には自分は何にもしていないじゃないか。俺が若い頃はって言ったって、今とは時代が違うよ。
  勉強しろって学生じゃあるまいし。今さら数学とか国語とか勉強しろって言うのか。英語はまだ分かるけど、この会社じゃ使うことなんてほぼないよ。
 そう思いながら、会社の最寄り駅にある駅中の本屋に立ち寄る。まあ見るだけ見るか。それで良いのがなかったら、今日はなしだ。
 そう思って入ったはずなのに、すぐに目に付いた本のタイトルが気になる。自分と他人の心も考えも違う。さらっと流せ。今の僕にピッタリのタイトルじゃないか。なんか妙に気になるな。まあ1冊だったら2千円もしないし試しに買ってみるか。

 帰って早速読んでみると、今までには知らない世界が書かれていた。多くの知識が頭の中に刻まれていく。読み進むにつれてもっと知りたい、深く知りたいと意欲が駆り立たれていく。こんな世界があったんだ。
 僕が特に印象的だったのがこの1文。
 好きなことや趣味が人それぞれ違うように、人の価値観もまたさまざま。他人が良いと思うことであっても、それが自分にとっても良いとは限らない。
 今の僕にピッタリな言葉だった。ありがとう。その言葉がその夜何度も駆け巡る。人の価値観もまたさまざまと言うなら、僕にとっての価値観はどうだろう。自分に置き換えることが大事だと思う。
 これまで通勤の時は、ただなんとなくスマホを触り、ただ意味もなくネットをしていた。この時間を読書に費やそうかな。行き帰りの時間を合わせれば、1時間は読んでいられる。そこからまた帰って違う本を読んでも良い。
 前日に読んだ本を行き帰りの電車の中で復讐がてら読み直してみるのもあり。どんどん広がっていく。

 学び、勉強と言うと学校での勉強を思い浮かべませんか?ただ教師が言ったことを写す時間やルールに従って方程式を解くような時間。僕には苦痛のような時間でした。
 でも大人になるとこういういわゆる勉強はしなくなります。勉強しなく、他に何かから学ぶこともないから身近な会社の価値観や教えられたことだけをなぞってしまう。
 でも本当に学びってこれだけでしょうか?今なら本はもちろんのこと、Youtubeや他のコンテンツからでも学ぶことはあります。
 こういう学びから、新しい考え方もそうだし、例えば嫌な上司や先輩との付き合い方なんかも学ぶことができる。学校の授業ではこういった人間関係に関わることなんかも教えてはくれませんよね。
 それもただ耐えて学ぶのではなく、楽しみながら学ぶ、実践しながら学ぶってどうでしょう?耐えて学ぶって長続きするとは思えない。でも楽しみながら学ぶであれば、楽しむということが大前提としてあるので、学ぶこと自体が楽しい。またそれ以外にも学んだことを実践してみることで、なるほどこうなるんだと手応えを感じながら学べるのではないでしょうか?
 僕が大好きな人で越川慎司さんという方がいらっしゃいます。その方はよくfun&learnと言います。日本語にすると楽しむと学ぶ、そうこれは彼のパクリのようなものです。でも本当にその通りだと思います。楽しみながら学ぶ、楽しいから続く。続くからそれが習慣化されて、自分の仕事にも活かされる。
 1度考えてみて下さい。

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