見出し画像

2025年に1984年のアニメを観る喜び『超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか4K ULTRA HD Ver.』を映画館で観た話。(サムネのこの2人地味に好き)


劇場で観たんです。生まれて初めて。
『愛・おぼえていますか』を。

(蛙๑╹ω╹๑ )<こんにちは。カエルです。


(蛙*^ω^*)<いやぁ、「なんて贅沢な体験なんだ」って思いながら最後まで観ました。

1984年、約40年前に制作費2億円をかけて作られた超大作で超名作と呼ばれるアニメーション作品ですから。
「いつかは観てみたいなぁ」なんて思っていましたが、ようやく念願叶いました。
まさか映画館で、4Kで観れるとは思ってもみませんでしたが。

マクロス自体は少し齧った程度で。『マクロス7』しか観たことなかったんですよ。

「俺の歌を聴けー!!!!!」


です。

なので、「何やかんやあるけど歌で何とかなるんやろな」くらいの前情報でしか『愛・おぼえていますか』のことを認識していなくて。

まさかあんな壮大な風呂敷を歌の力で〆るとは思っていませんでした。

初代は1982年-1983年の『超時空要塞マクロス(全36話)』

との事なので、カエルが観た『愛・おぼえていますか』が完全な初出ではないのですが、初代を知らなくても充分楽しめました。

『1984年の作品』という視点でも楽しめたので、おざなりに「超有名作品だからとりあえず履修しておくか」くらいの軽い気持ちで過去に観ていなくて本当に良かったと思います。
" 2025年の現代に、1984年(制作期間は1982-84てことになるか?)に創造された未来の世界を垣間見る "
という貴重な体験が出来たのも本当に良かった。


(蛙๑╹ω╹๑ )<そんな感想を今回は書いていこうと思います。


❑おしながき

①2025年から見る1984年の未来の姿
②制作費2億円であの人数でこのアニメを!?
③「歌の力ってスゲー!」

(蛙๑╹ω╹๑ )<うん百番煎じの感想かもしれませんが、カエルらしい事書いていけたらと思います。
⚠️殴り書きです


①2025年から見る1984年の未来の姿

(蛙๑╹ω╹๑ )<そもそも世界設定が西暦2009年なんですよね。

まだ人類は「宇宙に離脱」するほど、科学は進歩してないですね。
『北斗の拳』の「199×年、世界は核の炎につつまれた!!」を思い出しました。

人類は今のところ、核の悲劇を行うに至っていません。今のところ。

で、西暦2025年現在、『愛……』で描かれているマクロス内の街では、ARや3Dホログラムなどが散見されます。

AR:拡張現実
VR:仮想現実
3Dホログラム:正面・側面・背面を映し出す立体映像

ゼントラーディたちもホログラムでミンメイ観測してるし。


(蛙๑╹ω╹๑ )<まあ、本編映像ではそれらの技術よりも遥かに高度な技術が描かれているので、街一つの描写だけ切り取っても我々の科学文明の遥か先を描いているワケだけれども、40年前の制作者は「こんな技術は在る、有り得る、または有り得ないだろう」と考えていたと思うと、その未来に今近づく事が出来ているのだなあと感慨深さを覚えました。

(蛙๑╹ω╹๑ )<最序盤のカットの、ミンメイのライブシーンのホログラム演出(ミンメイのホログラムが客席頭上を移動する)とか、マジで早く現実になってほしい

(蛙๑╹ω╹๑ )<あと、時代を感じるという意味では、ひかるとミンメイがデートしてる時、ファストフード店でファンがサインを求めようとして近付いてくるのだけど、「スマホで盗撮」ではなく「手帳にサイン」という所が制作当時の時代背景を感じた

『スマホ』という概念が。もっと言うと携帯の小型カメラという概念がまだ存在しなかったんだなって。今なら間違いなくファンが勝手にアイドルの写真撮ってる。

出典元:データ復旧技術センター

(蛙๑╹ω╹๑ )<む……? 2009年からスマホが登場……。マクロスはiPhone、Androidの登場を予見していた……?

スマホは登場しないけれど、折りたたみ型の小型テレビだかモニターだかが描かれてはいるんだよな。

(蛙๑╹ω╹๑ )<先見の明が過ぎる。これ、見る人が観てたら時代変わったまであるでしょ。


何より、現代と類似したテクノロジーが多数描かれているのにも関わらず、本作のキャラクターデザインと80年代を感じさせる主題歌・挿入歌に脳がバグる。

(蛙๑╹ω╹๑ )<俺は一体何年後の未来を見せられているんだ……!!(※50万年後)

いや、50万年前に生まれたのは巨人族だから、人類がプロトカルチャーに遺伝子操作されたのはもっと後世で……。

(蛙๑╹ω╹๑ )<人類はいつから人類と異なる遺伝子を持つようになったんだってばよ……?

Wikipediaを読んでも具体的な数字は書かれてないから分からん。分からんけれども、人類が宇宙に活路を見出し宇宙で生活を送れるようになったキッカケは遺伝子操作された事が発端なんだろうな。

(蛙๑╹ω╹๑ )<キュゥべえか?

出典

(蛙๑╹ω╹๑ )<明らかに後世のアニメ作品に多大な影響を及ぼしていると分かる『愛……』だけれど、2025年に本作を観てみても「ちゃんと未来じゃん……!」と感じる時代設定、世界観が本当にスゴいよなぁ。

SFはこうでなくちゃあいけないよな。



②制作費2億円とあの人数でこのアニメを!?

(蛙๑╹ω╹๑ )<『40年前の2億円の価値』が現代に置き換えたらどれくらいに相当するのか分からないが、AIによれば現代の1/2〜1/3にあたるらしいので、て事は単純に考えて6億円前後で『愛……』を作ったってことになりますね?
たぶんそうなります。

(蛙๑╹ω╹๑ )<……

マ??



(蛙๑╹ω╹๑ )<マジかよ。全部手描きのセル画だぞ。

当時のアニメーターはバケモンか!?

(蛙๑╹ω╹๑ )<現代のアニメーターもバケモン揃いだと思っているのだけれど、当時もアニメーターは狂った化け物ばっかりだったんだ(褒)

Wikipedia

(蛙๑╹ω╹๑ )<カエルは本物のオタクほどアニメーターに詳しくないからさぁ……『板野サーカス』こと板野一郎とか、

(蛙๑╹ω╹๑ )<『監督不行届』こと庵野秀明とか、

(蛙๑╹ω╹๑ )<『天才アニメーター』と呼ばれた木上益治きがみ よしじとか。

自分が触れてきた人たちしか知らないワケだけれど。
名を連ねてる人たち、みんなレジェンドな存在ばっかりなんですよね。

誰かのヒーローであり、憧れの存在と呼ばれている人たち。
40年前はあの庵野秀明が『原画』だもの。
40年前のレジェンドたちは今ほど成熟や卓越はされていなかったのかもしれないけれど、『愛……』を観れば、その頃から化け物だった事は揺るがない事実なんだよなぁ。

現代で6億円かけているアニメで『愛……』ほど作画にコストかかってない作品いくらでもあるぞ。

作画にコストかかってない作品がだからダメって話じゃないけど。

6億(2億)のクオリティって言われてとても信じられないって話。
(ちゃんとアニメーターに還元されたのかな……)

wikiによると配給収入は7億円。
配給収入は興行収入から映画館の取り分を差し引いたもので、『愛……』の興行収入は明らかになっていないそうだけれど。

今の価値でおおよそ3倍と考えたとして21億円相当。

『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』が公開24日で興行収入22.5億円、『ルックバック』は15週で20億円突破したそうなので、『愛……』もけっこうヒットした作品と言えばそうなるのかもしれないけれど。

40年前と言えばまだ『アニメ』は世界的トレンドではなかった。
むしろ『愛……』こそそのトレンドの先駆けだったワケだから、やはりいしずえ的作品であり、今日のアニメオタクを量産した作品だったのだろう。

(蛙๑╹ω╹๑ )<先駆者は偉大で、荒地や未開のジャングルを開拓した勇敢な冒険者なんや……!

おかげで今日の神作品が在るんだなあ。

みんなで感謝しよう🙏😭🙏😭🙏😭


(蛙*;ω;*)<日本アニメの新時代を創生してくれて本当にありがとうございます!!!!!



③「歌の力ってスゲー!」

(蛙๑╹ω╹๑ )<マクロスって『歌』がやっぱ有名じゃないですか。

(蛙๑╹ω╹๑ )<『マクロスF』観たことないのに曲はほとんど知ってるっていう。

で、『映画』『アニメ』『歌』と言えば『君の名は。』が現代人の中で代表的だと思うワケです。

日本のアニメ史で『劇中歌』『挿入歌』なんてのはアニメが誕生してからずっと良き隣人だと思うんですけど。Disneyなんかは劇中に主人公やヒロインが歌うし。

『君の名は。』以降は特に顕著に、
・劇中に有名アーティストの曲を使用する
・見せ場で歌詞ありの曲を流す
・OP/EDで作品に寄り添った曲をアーティストが作る

がメインストリームになっているのを感じますが、でもそんな事言ったら『宇宙戦艦ヤマト』だって『ゲゲゲの鬼太郎』だって『鉄腕アトム』だってそうだったワケで。
今に始まったことじゃないって話なんですけど。

『鉄腕アトム』は最初歌なしだったんですけども。


さておき。どの曲もアニメにあっていて、楽曲を聴くとアニメを思い出す。なんて事もよくあるワケです。


で、『超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか』はどうだい?って言うと、楽曲は意外とメジャーじゃない気はするんですよね。

(蛙๑╹ω╹๑ )<そりゃぁ、40年前のアニメですから……。
『鉄腕アトム』は62年前のアニメですけどね(1963年〜)。
カエルが『愛……』を観ていなかったのも、たぶんこれに起因してるんじゃないかって思うんですよ。

例えばなんですけど、『君をのせて』とか、今の若者でもちゃんと知ってるじゃないですか。

スタジオジブリの作品で金曜ロードショーで過去19回も放送されている『天空の城ラピュタ』ならまあ当然のことなんですけど、これが『マクロス』
ってなると、金曜ロードショーどころかテレビ放送されたことすらないんですよ。

これがAIくんの不手際なら大変申し訳ないんですけどね。
でも『愛……』ってサブスクでもAmazonプライムでレンタルしないと観れないんですよ。

しかもこれ『4K Ver.』じゃないですからね?
まあ逆にオリジナル画質も気になるところですけども。

結局、メディアに露出、もっと言うと消費者に触れづらい所にいるんですよ『マクロス』って。
だから超メジャーな作品でファンがめちゃくちゃいるのに、一般的じゃないんですよね。(パチンコとか打つ人には逆に馴染み深いかも?)

此度の『4K Ver.』も果たしてどれくらいの新規層に届いているのか甚だ疑問ではあります。
カエルが観に行った劇場、レイトショーの割に人がけっこういて、でも全員カエルより歳上だと思います。アラフィフ以上ですよあの皆さんの感じは。

古参ファンばっかりって話です。

せっかく40年ぶりに全国のシアターで観れるというのに……。(全国41ヵ所)


(蛙๑╹ω╹๑ )<さて。ここまで『歌』の浸透度に関して『愛……』をけちょんけちょんに書いていますが、いざ映画を観てみると、めっちゃ良いんですよね。歌っているミンメイが。

ぶっちゃけ、現代のヒロインのビジュアルから遠いミンメイをあまりカワイイとは思わなかったんですけど。

映画を観進める中でミンメイを追って見ると、だんだん可愛く見えてくる……。

(蛙๑╹ω╹๑ )<曲調も古いのに……なんでや……

物語り上、主人公に連れ回された挙句拉致されて突然世界の命運握らされるだけなのになんでや……。


(蛙๑╹ω╹๑ )<いや、そんなの劇中7曲もミンメイの歌聞かされるからに決まってるやん。

劇場版使用曲
①私の彼はパイロット
②小白竜(シャオ・パイ・ロン)
③0-G Love(ゼロ・ジー・ラブ)
④SUNSET BEACH
⑤シルバームーン・レッドムーン
⑥天使の絵の具
⑦愛・おぼえていますか

(蛙๑╹ω╹๑ )<こんなん洗脳の一種ですよ!

7曲ってミニアルバムですよ。アーティストによっては普通にフルアルバムよ。
『君の名は。』のRADWIMPSだって
「前前前世」
「スパークル」
「夢灯籠」
「なんでもないや」
の4曲だからね。
7曲ってもはや数の暴力だよ。
そりゃミンメイのこと意識しちゃうよ。

心理学的にもミンメイの優しくて蠱惑的で誰からも好かれるのに主人公に一途でそのうえ最後に 
主人公にフラれてそれでも自らの音楽への矜持と人類を救う為に戦争の第一線で歌い続ける姿見たらほだされるやろ!
『ザイオンス効果』が十分に発揮されてるだろ!

▪️ザイオンス効果(単純接触効果)

ザイオンス効果(Zajonc effect)」とは、同じ物・人物に接触する回数が増えるほどに、その物・人物に対する好感度・親近感が高まりやすくなる心理効果。
第一印象が良い相手にその後複数回会うことで、好感度が右肩上がりになる心理効果を指す。

逆も然りで、第一印象が悪い相手の場合、会うたびに嫌いになるということも起こる。

(蛙๑╹ω╹๑ )<刷り込みに近いかも。
歌声でミンメイに共感するよう、上映よ115分の間に心理学的調教施されてるかもしれない。

っていうちょっと怖い話は置いといて、実際にミンメイのキャラクター性と歌声を聴き続けたら(そして物語の顛末と)、ミンメイのことだいぶ好きになると思う。

で、実際に数値的結果もある。

徳間書店のアニメ雑誌『アニメージュ』の「アニメグランプリ」では、1983年に発表された第5回のキャラクター部門で第3位
1984年に発表された第6回の女性キャラクター部門で第4位
劇場版公開後の1985年に発表された第7回の女性キャラクター部門で第5位

1983年に発売された秋田書店のムック『マクロスグラフィティ』で発表された人気投票でも、「ミス★マクロス」(女性キャラクター部門)で未沙に次ぐ第2位
後年に「マクロスシリーズ」が確立して以降のシリーズ内キャラクター人気投票では毎回高順位を獲得しており、2010年に雑誌『マクロスエース』で2度にわたって発表されたランキングの女性キャラクター部門ではどちらも第2位
2019年にNHK BSプレミアムで放送された『発表!全マクロス大投票』のキャラクター部門では総合第4位
アイティメディアが運営するウェブサイト「ねとらぼ調査隊」が2021年以降に実施しているアンケート「あなたが好きなマクロスシリーズの歌姫は?」では、最高で第2位(2022年)を記録している。

『アニメージュ』1983年11月号の読者投票企画では「私のキライなキャラBest 10」の第1位にも選ばれた。

Wikipedia

(蛙๑╹ω╹๑ )<好きな人は好きだが、逆に超嫌われるという極端な結果が出てるのが興味深い。

単純なキャラクター性というよりも、
「何度もミンメイの曲聴けて嬉しー!」

「何度もコイツの曲聞かせんな!」
が共存してると言える。
やはり稀有なキャラクターである。

ちなみに『マクロスF』の歌姫でありマクロスシリーズの二大人気キャラクターである『ランカ・リー』と『シェリル・ノーム』は人気投票で1位2位を争うことはあっても嫌いなキャラクターランキングに挙がることはない。


(蛙๑╹ω╹๑ )<ともあれ、やっぱ音楽の力ってスゲー!

劇中、『愛・おぼえていますか』が流れるクライマックスシーンで、カエルの前の席の人けっこうノリノリで頭揺れてたから。

(蛙๑╹ω╹๑ )<好きなんだなぁ〜

って思いながら見てた(視界に映り込んでくる)



そんな感じで。
ちょっと長めに書いてきた感想だけれど、総合的に評価すると、

「単純に面白い上に歴史的価値も高く、40年の月日を経て初見しても決して古く感じることのない紛れもない名作」


(蛙๑╹ω╹๑ )<という感じ。

映画館で観れるのは本当に貴重だと思うので、そして4Kはさすがの綺麗さだったので、初見さんも古参ファンもみんな劇場に観に行ってほしい。


以上です!








でも輝がミンメイにビンタしたのだけは「???!???!???」
と今でも思ってる笑

あと、キャラクターに感情移入すると色々思うところはあるけど、
怒って良いのは大人しく捕まって巨人族に協力していれば死なずに済んだかもしれない恋人を失ったクローディアさんだけだから。


あとこの2人はその後どうなったの?
女巨人が小型化してハッピーエンドだったの?
TV版観たら補完される?

この時点で既に小型化してる??
いや、まだ和解してないよな?



(蛙๑╹ω╹๑ )<私、気になります!!


てことで、TV版全36話観ようと思います。
『マクロスF』と『マクロスΔ』も。

みんなも観よう!
マクロスシリーズ!

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集