【『名言』を生み出すアニメ『美少年探偵団』を毎週レビューしてみる⑤】
こんにちは(o・ω・o)ヲタクです。
アニメ美少年探偵団5話、『ぺてん師と空気男と美少年その2』が終わり、原作2巻までが描かれました。
原作２巻は駆け足の２話構成で仕上げられた印象。
1クール（3ヶ月）でアニメ化したいところまで入れるにはコンパクトにまとめるしかなかったんだろうな。ちょっと勿体ないな。というのが個人的に正直なところ。致し方なし。
さておき。
5話も映像的、演出的に良かったですが、何より良いなぁと思ったのが、作中のセリフ。
世のマンガには有名な『名言』が存在しますが（スラムダンクの『諦めたらそこで試合終了ですよ』など）、第5話はそんな名言が含まれていたなぁ、と思いました。きっと有名になる事はないでしょうけれど。
■『知らなければ見えない景色がある』
作中では見えないトランプのイカサマに対して使われたセリフですが、このセリフの真意は『物事は知識がないと真価を見通す事が出来ない』というものなので、深いセリフであり、至言の一つだなぁ、と思った次第です。
『無知』を自覚した眉美に対し『美学を知っていればすべてを知っていると言える』と公言する（アニメ3話）学の対比が面白いシーンでもある。
てことで、眉美が「カジノのルールもゲームのルールも理解できていない……」と言っていた中の１つ。
今回の小ネタとして、アニメ冒頭のポーカーで長広が行った『オール・イン』について調べてみた。
『オール・イン』はカジノ・ポーカーの専門用語。
■『オール・イン』
一般的なポーカーのルールでは、ハンドをプレイしている最中に持ちチップを補充したり、貸し借りしたりすることはできません。
もし、賭けのラウンド中に手持ちのチップが底をついた場合は、オールイン（全額勝負）として処理され、必ずショウダウンまでゲームを続けられる特権が与えられます。
しかしその場合、さらにチップを持つ他のプレイヤーと投じたチップ総額が異なるため、オールイン者が出し終えたチップ量で賞金となるポットを分割する必要があります。
⇒カジノパラダイスより引用
簡単に言うと、ポーカーでの勝負では、
①ゲーム中はチップの追加は出来ない
②対戦相手が自分の持ちチップより多くベットした場合、自分は手持ちの全てをベットしなければならない
③ ②の時に自分が勝った場合は、あくまで自分の賭けたチップ分のみ相手から獲得できる
というルール。
対戦相手が複数だった場合も同様。
カジノにはカジノのルールがあるんやねぇ(o・ω・o)面白い。
てことで、長広はポーカーのラストゲームで全額をベットし、支配人である札槻嘘との勝負に負けた訳ですね。
この後日、カジノ（実験場）を取り壊す為に美少年探偵団はまたカジノを訪れ、ブラックジャックで勝負しているけれど、学はゲームのルールをちゃんと勉強してから参戦したのかな……。
でも、長広（ロリコン）がオール・インしたこの時、学自身が「見事なオール・インだ」と発言しているから、カジノで学を学んだという、つまり美少年探偵団団長、双頭院学が吸収力の塊という演出でもある。
ちょっと難しい表現だな(o・ω・o)
■坂本真綾の「まぢかぁ〜！」がカワイイ
可愛かったよね？(o・ω・o)恥ずかしさを胸中で叫んだ眉美（の中の真綾さん）。
瞳島眉美の声優が真綾さんで本当に良かった。
それにしてもアニメ版のキャラデザ良いなぁ。
キャラ原案のキナコ先生の中性的な顔立ちと細い線も良いけれど、シャフトの山村洋貴氏キャラデザの男女差がハッキリした感じも良い。
■暗躍するトゥエンティーズ
今回は名前しか出てきませんでしたが、露出の多い美女こと麗率いるトゥエンティーズが今回の依頼主（モニター）。
カジノは『見えないシステム』の検証実験場だったという話。
美少年探偵団（少年探偵団）とトゥエンティーズ（二十面相）の対峙が今作の見処の１つでもある訳で。
今後アニメーションでトゥエンティーズをどう演出していくのかが気になるところ。
さて、アニメだとあっという間の解決劇だった今回。
しかし原作だともっと喋る。
セリフ量がカットされてしまうアニメでは、西尾維新の魅力は制限されてしまうなぁ。
次回は原作3巻『屋根裏の美少年』です。
話数的に考えると原作5巻の『パノラマ島美談』までが制作される事になる訳ですが、アニメ8話に屋根裏の美少年のクライマックスを持ってくるのかどうかでその後の構成が大きく変わる訳で、楽しみであり、怖くもある。
原作は12巻の発刊が決まっているので、アニメ2期を1期ラストで告知していくのかも。
楽しみに待っています(o・ω・o)
今回はこんな感じ。
それではまた来週～(o・ω・o)ﾉｼ