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イラン、日本にアメリカとの仲介を依頼:地味だけどすごいニュース!!
イランが、米国との対立回避のため、日本に仲介を依頼したという報道があった。
これは本当にすごいニュースだと思うが、地味であまり注目もされないため、ここで大騒ぎをしておく(笑)
対外融和を掲げるイランの改革派ペゼシュキアン政権が、核開発問題を巡るトランプ次期米政権との水面下の交渉で、日本政府に仲介役の打診を検討していることが23日分かった。政権幹部が共同通信に明らかにした。
第1次トランプ政権は核開発問題で対イラン強硬姿勢を取り、対立が先鋭化しただけに、米イラン両国にパイプを持つ日本を通じ、次期政権との対立激化を避けたい考えだ。
日本はイランの伝統的友好国。イランが仲介役を打診し、日本政府が受け入れれば、日本には核や制裁の問題を巡って米イランの緊張を緩和させる役割が期待される。
このニュースを理解するために、背景をまとめておこう。
①アメリカとイランは、不倶戴天の敵。
②イランの新政権は、比較的穏健派。
③日本とイランは伝統的友好国。
④安部晋三元首相が、イラン最高指導者のハメイニ氏への面会も実現している。
世界の超大国アメリカと、中東の大国イランは、不倶戴天の敵である。特に、前回のトランプ政権時代に、イラン核合意からアメリカが離脱したことを契機に、かなり険悪な関係となっていた。
しかし最近、イランには比較的西側融和的な穏健政権が誕生した。西側との融和を探るのに、どのような動きをするか見守っていたところ、日本に頼ってきた!という流れである。
これには、日本とイランは伝統的友好国であるということと、かつて安部晋三氏が最高指導者ハメネイ氏にも面会したことがあるといったこれまでの積み重ねがあるだろう。
https://www.mofa.go.jp/mofaj/me_a/me2/ir/page6_000337.html
アメリカの同盟国でありながら、イランとも友好国であるという独特の立ち位置である日本にとって、その影響力を行使する絶好のチャンスである。
ハメネイ氏との面識もあり、トランプ氏ともマブダチである安部氏が不在であることが、関係諸国にとってどれほどの損失となっていることだろうか。
それでもなお、イランは日本を頼ってきたということである。日本政府の立ち回りを、注視したい。
(画像は写真ACから引用しています)