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国連女性差別撤廃委:皇室典範まで口出し?!【国連は壮絶な闘争の場!】

 国連女性差別撤廃委なる組織が、日本の選択的夫婦別姓の導入へ向けて圧力をかけてきていることは、既存の報道の通りである。これに関しては、様々な意見もあろうから、あえてここでは議論しない。

 しかしながら、あろうことか皇室典範にまで口を出してきていた(?!)、という報道を見かけて、「(´・ω`・ )エッ?」となったので、ここに記載しておきたい。あえて、マスコミの報道も抑え目にしているのだろうが、これはとんでもない内政干渉である


女性差別撤廃条約の実施状況を審査する国連の女性差別撤廃委員会(CEDAW)は29日、日本政府に対する勧告を含む「最終見解」を公表した。選択的夫婦別姓の導入や、個人通報制度を定めた選択議定書の批准を求めたほか、「男系男子」が皇位を継承することを定める皇室典範の改正を勧告した。

上記記事より引用

 いやいやいや・・・これはNGでしょ。

 伝統で言えば、国連より日本の方が古いんですよ?!神話時代までさかのぼれば、2600年の歴史がある「世界最古の国・日本」に対して、たかだかできて80年やそこらの組織が「勧告」だと・・・!?

「男系男子」が皇位を継承することを定める皇室典範についても、最終見解は「委員会の権限の範囲外であるとする締約国の立場に留意する」としつつ、「男系の男子のみの皇位継承を認めることは、条約の目的や趣旨に反すると考える」と指摘。「皇位継承における男女平等を保障するため」、他国の事例を参照しながら改正するよう勧告した。政府側は17日の審査で、「皇位継承のあり方は国家の基本に関わる事項であり、女性差別撤廃条約に照らし、取り上げることは適当でない」と反論していた。

上記記事より引用

 私自身、世界情勢を分析するとともに、日本の歴史についても独自に趣味の範囲で研究をしているが、皇位継承は男女差別とは何の関係もないことですよ?! 

 まったく、西洋人という奴らは!!さんざん野蛮なことを過去にしてきておきながら、今になって聖人君子面して「改善要求」をしてくる。しかも、それまでの歴史とか文化はガン無視で、自分たち中心の「スタンダード」をごり押ししてくるのである。無知ゆえの傲慢さ

 ただ、これにて「選択的夫婦別姓議論の本丸は国連であり、最終目標は皇位継承の伝統(皇統)の破壊である」ということがはっきりした。日本人は、この事実を踏まえたうえで、選択的夫婦別姓について慎重に議論していくべきだろう。

日本の反論と国連の言い訳

 さて、これに対して日本はどう反論したのか?ということに関しては、ほとんど報道がないが、唯一産経新聞が記事にしていた。

2016年の同委の会合では日本に関する見解の最終案に、男系男子の継承を女性差別だとして皇室典範の見直しを求める記述を盛り込み、日本側の抗議で削除された経緯がある。

葛城氏は今月14日の5カ国のNGO関係者が出席する会合でスピーチし、「天皇は祭祀(さいし)王だ。ローマ教皇やイスラムの聖職者、チベット仏教最高指導者のダライ・ラマ法王はみな男性なのに、国連はこれを女性差別だとはいわない。なぜ日本にだけそのように言うのか」と疑問視した。

その上で、「世界にはさまざまな民族や信仰があり、それぞれ尊重されるべきだ。内政干渉すべきではない」と強調した。

この会合には日本から約30団体約100人が参加し、葛城氏の発言時間は35秒だった。

葛城氏は「皇位の『父系継承』は女性差別とは無関係」などと説明する皇位継承の骨子について、英語版パンフレットも用意し、委員らに手渡した。ある委員は皇室について「リスペクトしている」と述べ、「ただ、われわれはスペインなど王室のある国に対して同じことを言っている。日本に対しても平等の観点から言っている。聞くか聞かないかは自由だ」と語ったという。


対面で意思表示する重要性
葛城氏は帰国後、産経新聞の取材に応じ、「短いながらスピーチさせてもらい、各国の委員にパンフレットを配って対話できたのは、一定程度の影響があっただろう。対面で意思表示する重要性を感じた」と振り返った。

「国連から勧告が出されても、対応するかは当事国の判断。主権国家として自分たちの意思は自分たちで決める必要がある」と指摘し、「保守も国連の舞台できちんと主張する必要がある」と述べた。

上記記事より

 ということで、政府の公式反論ではなく、NGO団体の反論であるのは残念だが、ともあれ(今まで存在を存じ上げませんでしたが)葛城奈海氏という方が国連という舞台で堂々と反論されたことは良かったと思う。

 そしてある委員から「スペイン王室にも言ってるので、平等のために言ってる。聞く聞かないは日本の自由だ」という発言を引き出したのが素晴らしい。

聞く聞かないは日本の自由」 ワロタ

 そう、国連は、「ありがたい天の声を授けてくれる神さま」ではなく、壮絶な国際世論工作のバトルの舞台なのである。受け身にお言葉を頂戴するだけでなく、日本も情報を能動的に発信していかなければならないのである。それこそが、国連改革である。

 この一連のできごとに関しては、報道が少なくて困ったのだが、元大王製紙の井川意高さんがyoutube動画にまとめていたので、リンクしておく。


 なお、私は特に国粋主義者というわけではないことを念のために記しておく。日本が今後も繁栄していくためには、「日本は世界最古の国である」というプライドを持つことが大事だと思っている、しがない政治経済ウォッチャーである。

 国連を批判もするが、日本は国連を脱退せよというような極端な立場はとらず、日本が「勝ち組」に入れるようにうまく国連改革をしていく必要があると考えている。世界最古の国・日本というブランドは、うまく使っていくべきだろう。

(画像は写真ACから引用しています)

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