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安倍政権、菅政権、岸田政権の功績まとめ:歴代自民党政権は、何を成したのか?

 当note記事では、世界のニュースを分析しながら、日本がどのように世界と関わっていくべきかという情報をまとめている。

 安倍元首相、菅元首相、岸田元首相の退陣時に、その政権の功罪についてまとめる記事を毎回書いていたが、それらをひとつの記事に分かりやすくまとめたものはなかったので、ここにまとめてみる。

 いずれの政権も功罪あるが、ここでは「功」のみを記しておく安倍政権以降の自民党政権は、いったい何を成し遂げてきたのだろうか?

 選挙が近いので、なにかの判断材料にいただければ幸いである。ちなみに、私は自民党支持者ではないし、特に自民党への投票予定もないことはここに記しておく。あくまで、日本を世界に押し上げてくれるリーダーを待ち望む一市民である。

安倍政権の主な業績

①アベノミクスにより、日経平均3倍、失業者数過去最低レベル達成(コロナ流行以前)

②特定機密保護法、集団的自衛権の安保法改正

③戦後70年談話にて「謝罪し続ける運命を子孫に背負わせることはしない」

④米国議会での「希望の同盟演説」(日本の首相として初)

⑤オバマ大統領の広島訪問を実現した

⑥アメリカが抜けたあとのTPP11をまとめ上げた。

⑦「自由で開かれたインド太平洋戦略」というグランド・ビジョン(大戦略)を構築した。

⑧天皇陛下の譲位と新元号の決定

なんといっても、トランプ大統領との個人的関係を築き、欧州諸国がトランプ氏とのコミュニケーションに苦労するなか、実質的に世界のリーダーたる役割を担ったことは、歴代のどの総理大臣にもできなかったことである。

退任時の海外各国からの反響、国葬において来日した首脳たちの顔ぶれにこそ、安倍外交の真価がみられた。

米国の元大統領補佐官ボルトン氏曰く、安倍氏は最大の悲願である憲法改正こそなせなかったが、それを必要しない水準にまで日米同盟の水準を引き上げた、とのことである。


菅政権の主な業績

①デジタル庁の創設

②携帯電話料金引き下げ

③不妊治療補助金開始

④高齢者医療費引き上げ

⑤コロナワクチンの迅速な普及(縦割り行政打破による)/大規模接種センター設置/抗体カクテル療法早期承認

⑥原発処理水排出の政治的判断

⑦重要土地規制法の成立

⑧東京オリンピック・パラリンピック開催

⑨脱炭素技術支援へ2兆円基金創設

⑩自由で開かれたインド太平洋の継続的な推進

賛否のある内容もあると思うが、問題先送りではなく、それを進めていくのが政治力だと思う。

岸田政権の主な業績

①「反撃能力」の明示、防衛費増額を決定

これは、安倍政権ですら踏み込めなかった領域である。自衛隊の能力と役割が大幅に増えることに貢献した。

②G7広島サミットを主催

2023年、G7広島サミットを開催し、ゼレンスキー大統領の訪日を実現させ、G7首脳の原爆資料館訪問を成立させた。

③ウクライナ戦争でははっきりとウクライナ側に立つことを示し、キーウも訪問した

以前は、玉虫色の外交姿勢を取ることも多かった日本だが、ウクライナ戦争では明確にロシアを非難し、西側に立つことを示した。

④米国議会で演説

米国議会で演説を行った。これは、簡単なことのようだが、決して簡単なことではない。日本の首相としては、安倍元総理に続き、二人目の快挙である。

⑤フィリピン議会で演説

フィリピン議会での演説を行った。自由で開かれたインド太平洋戦略を推進するうえで、キーとなる国の一つフィリピンにおいて、日本の首相として初めて議会演説を行った。

⑥世界の100人に選ばれ、TIME紙の表紙にも選ばれた

これも安倍氏以来のことである。それ以前に、日本の首脳が世界に影響を与えると認知されることはなかったわけだから、画期的なことである。

⑦安倍氏暗殺事件後の国葬を実行した

賛否あったがやり切った。弔問外交もそれなりの成果があった。

⑧セキュリティクリアランス法を整備

これは主に高市早苗担当大臣の成果ではある。対象範囲がゆるゆるの、骨抜きにされたものではあったが、とにかく初めて反スパイ的な法を作り上げたことは評価せざるを得ない。

⑨海上自衛隊艦艇の台湾海峡通過を指示

最近の出来事であるが、他国に領海・領空侵犯されっぱなしだった日本にとって、初めて意思を示す行動をとった。

⑩今が時代の分かれ目と理解し、自由で開かれたインド太平洋を継続推進した

私が岸田氏を最も評価するとすれば、この点である。ここでは詳しく述べないが、いまはまさに「世界は、時代の分かれ目を迎えている」。日本の勝ち筋は、「自由で開かれたインド太平洋」の推進にしかない。この2点を、良く理解していたことだと思う。なかでも、「今は時代の分かれ目」という言葉は、岸田氏自身の口から何度も発現されていたことは特筆に値する。

(画像は写真ACから引用しています)

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