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新しい「坂の上の雲」を設定すると、たぶん日本は大復活する件
遅い遅いと言われていた新型コロナウイルスのワクチン接種率だが、日本がいつの間にやらワクチン生産国のアメリカを抜いたそうである。
(リンク作成時点では、日本の1回以上のワクチン接種率は76.5%で、スペイン、韓国、イタリアに次いで4位)
これをみて、日本人てスゲーなぁ・・・と思った。
走り出すのは遅いが、ひとたび走り出すとものすごい底力を発揮する。
そして、日本人はみなと同じ方向を向いて走るのが得意だ。
欧米や中国のように強制力のあるロックダウンができなくても、「お願い」ベースで国民の大多数は(ある程度)行動自粛をする。
この日本人の性質を悪く言う意見もあるが、私は日本人の力の根源であると思う。
日本人は「坂の上の雲」を設定すると、一丸となって駆け上がる。
坂を駆けあがった過去
日本人は、過去2回、「坂の上の雲」を目指して坂を駆けあがったことがある。
一度目は、まさに司馬遼太郎の小説の時代。欧米列強に追いつき追い越せと躍起になった明治時代である。
そして二度目は、戦後の焼け野原からGDP世界2位の経済大国にまで復活した高度経済成長期である。戦後復興が大きな坂の上の雲となった。
いずれも、ひとたびは世界の大国としての地位を築くに至った。
その後、失われた20~30年を経て、今なお日本は低迷している。GDP総額でこそ、ギリギリ3位を守っているが、実質的な豊かさを表す一人当たりGDPは今や世界30位である。
日本は、そろそろ覚醒しなければならない。
日本よ、覚醒せよ!
この失われた20~30年には、様々な要因が関係しているとは思うが、最もマクロな視点からみれば、「大きな目標(=坂の上の雲)」を見失ってしまったことが最も大きく影響している。
アメリカを抜くのではないかと世界を震撼させたバブル経済が終了し、日本はすっかり目標を見失ってしまった。
でも、きっと大丈夫。
ワクチンの例に見るように、日本人は走り出したら強い。
今するべきことは、「新しい坂の上の雲」を設定することである。新たな坂の上の雲を設定し、政府が旗を振れば、不承不承でも国民は走り出す。
安倍さんが「働き方改革」と言ったらなんとなく社会全体が(多少は)ゆとりをもったものとなったように、菅さんが「ワクチン1日100万回」と言ったら今やワクチン接種率がアメリカを追い抜かしたように、岸田さんにも大きな旗を本気で振ってもらいたい。
令和版所得倍増計画が本当に実現できればなかなかのものだと思うが、さてどうなることか・・・
大きな旗を振るリーダーシップを、日本のリーダーに求める。
(画像は写真ACから引用しています)