父への考察 小学期
私の入学した小学校は、超小規模校だった。
全校生徒6人、そのうち3人がうちの兄妹。
入学当初は学校が楽しみでウキウキで登校していた。
しかし秋、冬くらいだったろうか、
小さなコミュニティの中で上手く生きていけず
不登校になった。
まだ当時は不登校は珍しく、
ど田舎なのでご近所の目もわかり易かった。
父はそういった世間体を気にするタイプで、
よく学校へ行けと怒られた記憶がある。
何で行きたくないんだと聞かれても
自分でも何でかよく分からずただ泣き叫んでいた。
すると泣いてるだけじゃ分からないだろうとさらに怒られる。
母は私の味方をしてくれていたが、
そんな両親がぶつかり合い喧嘩するのも
よく見ていた気がする。
父はなぜそんなに「世間体」を気にするのか。
自分も散々世間一般と違う生き方をしてきているのに。
今考察してみると、
そんなふうに世間一般と違う生き方をして
父は上手くいかなかったタイプだからかもしれない。
移住して木工の仕事も軌道には乗らず、
勤めに出ても続かず、
私達兄妹が育ち盛りの時に
ニートだった期間もそれなりにあった。
だからこそ、世間一般的な安定の道を
子供には歩んで欲しかったのかもしれない。
この不登校をきっかけに私と父間には溝が生まれ、
その溝は深まる一方だった。
小学校時代の父への思いをまとめると
厳しい人
私の気持ちを分かってくれない
自分勝手、自分中心
母に迷惑ばっかりかけてる
社会に馴染めない人
外面がいい
などなどだいぶマイナスな感情が増えてきて
自ずと距離をとるようになっていった。
高校になるともっと距離はできていったのだった。