慶應SPH(公衆衛生大学院)受験体験記🖋
こんにちは!
かわむらです。
現在、慶應義塾大学大学院 健康マネジメント研究科 公衆衛生専攻の修士1年生です。
昨年コロナ禍で受験してなんとか合格、4月から学校がスタートして統計学や疫学にヒイヒイ言っております。
受験の時に感じたのが「入試の情報、少なくない…?!」ということ。
慶應SPHの受験や試験勉強について大学公式以外の情報があまりなく、わざわざ友人づたいで通学している人に繋いでもらい、リサーチしていました。
もし慶應SPH考えてる方の参考になればと思い(まだ覚えている今のうちに)受験のことについてネタバレできる範囲で記録しておきます。
受験体験記という題名にしましたが、予備校みたいですねー。
内容に関しては完全に個人的見解です。ある受験者Aのケースとしてお楽しみください。
※2021年度入学者入試(修士課程)の情報であり、今後変わる可能性もあります。
※念のため補足しておくと、「SPH=School of Publish Health(公衆衛生大学院)」です。慶應の場合は公衆衛生単科ではなく、看護学、医療マネジメント学、スポーツ医学が併設なので「SPH」という名乗り方が合っているのか分かりませんが、公衆衛生専攻の大学院、という意味で使わせていただいています。
1 入試説明会に行こう
学校の雰囲気がわかるのと、行かないと貰えないパンフレット等があるので、どこの大学院を受けるにしても行っておいた方がいいです。
ちなみに昨年は新型コロナの影響もあり、集団での説明会は行わず、個別相談のみでした。事前に説明動画を見ておいて、それ以外で知りたいところを教授と1対1でお話しできます。
教授は指定できる訳ではなく、説明会担当の先生たちがいらっしゃいます。もしかしたら今年もこのスタイルかもしれません。優しい先生が多いので、大丈夫です、安心してください(?)。
▼下記のページが入試情報で、随時更新されていきます。
昨年度の説明会動画もアップされているので、ご参考にどうぞ!こちらから飛べます🛩
https://gshm.sfc.keio.ac.jp/admission/schedule.html
説明会は、信濃町キャンパス、三田キャンパスが中心です。しかし慶應SPHの本キャンパスは湘南藤沢キャンパスです。
・授業は信濃町キャンパスでの開催がほとんど
・湘南藤沢キャンパスが都内からべらぼうに遠い
等の理由があるかもしれません。というか、きっとそう。
昨年度のカリキュラムや教員紹介パンフなど貰えるので、おすすめです。
過去問は、こんなご時世なので、ありがたいことにHP上から閲覧可能です。著作権の問題で本文の中身はモザイクをかけられていますが、出典は書いてあるのである程度予想はつきます。もし内容を閲覧したい場合は、湘南藤沢キャンパスまたは説明会会場で本文まで確認することが可能です。ただし写真や複写はNGだそうです。
2 出願しよう
インターネットで手続きをしますが、履歴・志望動機などは別途印刷して郵送します。記憶が薄れてきていますが、手書き or 入力どちらでも可でした。
履歴・志望動機は面接の時に出願時のシートをもとに聞かれます。
出願理由は1,000字程度の記載欄があり、書いたものを知り合いに見てもらったところ「言いたいことは分かるけど繋がりが見えにくい」とご指摘を受け、出願ギリギリまで書き直していました。
自分の研究テーマとかキャリアと向き合って1,000字でまとめる苦行、正直入試までの流れの中で一番疲れました…。さいさ
理由を書くにあたり、公衆衛生と自分のキャリアや目指すところを結びつけるにあたって何冊か本を読んだりしました。
インプットを自分の体験と結びつけてアウトプットしていく過程で入学目的もより洗い出していけるので、苦しいけど先が開けた機会でした。
ちなみに私はⅡ期で出願・受験しました。Ⅰ・Ⅱ期で受験する人が多いみたいです。
3 入試準備
▶︎英語対策
過去問の出典を見るとわかる通り、Washington TimesやNewYork Timesなどアメリカの新聞記事の読解です。
そのため、
・アメリカで話題の時事ネタに強くなる
・現地のニュースで良く使われるの英単語が理解できる
を目標に、
・VOAニュースの最新本を読む(これを1番やってた)
・CNN等のTwitterをフォローして英文でニュースを読む→分からないところはGoogle翻訳に頼る(空き時間できるのでオススメ)
などしていました。
回答は日本語なので、受験の時点での英語は「とりあえず読めるようになる」ようになるのを目標にしていました。大学卒業以降5年くらい英語に触れてなかったので、英語に慣れるためにTOEICの練習問題もやっていました。テキスト3分の1くらいしか終わらなかったけど…。
辞書持ち込み可能なので、コンパクトな英和時点を持って行きました。英語苦手な私にとっては大きな味方、試験中も大活躍してくれました。英和辞書にも慣れるためTOEICの問題集やっている時はなるべく紙辞書を使うようにしていました。
▶︎小論文対策
小論文と言うより、
・新聞記事を100字に要約
・グラフや表の読み取り、背景の考察
の2本立てです。
新聞記事の要約については、正直ほとんど対策はしておらず。
やるとすれば普段から要約して人に説明する練習をするなどでしょうか。
看護師の方なら教育や報告のシーンで要点を絞り分かりやすく伝えることを普段から実践しているので、比較的得意ではないかと思います。
グラフや表の読み取りについては、過去問を解きました。小論文の本やWEBから似たような問題がないか探しましたが、あまり見つかりませんでした。
これも時事ネタが入ってくることが多いので、日頃からニュースや新聞から情報を取るようにしていました。今思うと、簡単な疫学の勉強をしておけば分析力が上がったかも?とも思います。
ちなみに試験は90分なので、時間内に解けるような時間配分をあらかじめ考えておくとスムーズかと思います。
▶︎面接対策
出願理由や研究したいことについて、履歴・志願理由の出願書類を見ながら、自宅でひとりごとのように唱えてイメトレしていました。
4 入学試験
湘南藤沢キャンパスで受けます。コロナ禍ではありましたが対面での試験をでした。午前は筆記、午後に面接でした。
筆記では時計がないので、時計は持っていったほうがいいです。
あと受験票も余裕を持って印刷しておいたほうがいいです。
筆記試験については上の章で内容述べてるので、割愛します。
面接の順番は当日紙が配られます。
遅い人だと夕方までかかる人もいて、私は14時くらいで、だいぶ時間がありました。受験会場の看護棟から出るのはNGだったので、棟の中を歩き回って1人見学会して楽しんでました。ただ緊張は募るばかりだったので早めの順番がよかった…。
(これは試験後にバス停近くで撮ったやつ)
面接は先生2名で、履歴・志願理由書から先生が気になるポイントを聞かれました。
・出願理由
・履歴書の経歴や所属団体がいくつかあったので、仕事内容や団体の説明
・新卒でなぜ訪問看護に行ったのか
・訪問看護から公衆衛生に来たのはなぜか
・研究デザインの話(データを集団から取るのか個人から取るのか)
・看護職は奉仕の立場と安全を守る立場があると思うが、あなたはどちらを大事にしているか
研究デザインについては、当時はちんぷんかんぷんだったので、入学して勉強してから考えますと答えました。
会話が中途半端でも、約15分で終わります。
意外と新卒訪問看護師について諸々聞かれたりしたため、自分のキャリアや役割など、仕事についてもある程度ペラペラ喋れた方が良かったな〜と思います。
5 合格発表
コロナ禍でもありWEB上でした。
受験番号とパスワードか何かを入力すると閲覧できる形になっています。
受験番号と出願番号が似ている番号で、間違えて出願番号を入力し続けて確認できない、という地獄もありましたが、なんとか合格していました。
さいごに
あくまで私の場合なので、対策や捉え方も十人十色だと思います。
少しでも、受験を考えている方のご参考になれば幸いです。
もしご感想やご相談があれば、noteのコメントやTwitter(@kwm_hoge)にお気軽にどうぞ。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
【2022/8/6 追記】
コメントやTwitterでいただいた主な質問をnoteにまとめました!ぜひこちらもご参考にして下さい。