見出し画像

週報を書くルーティンで成果を作る

社会人たるもの成果を出すのが前提

社会人ともなれば、誰かからお金をもらうことになります。

会社員であれば給料をもらいます。給料をもらっているということはその分以上の成果を出すのが務めです。

社長さんは役員の報酬をもらいます。役員の報酬は会社の業績に応じるわけなので、成果を出さなければなりません。社員に給料を払う立場でもあるわけなので、その分稼がなければなりません。

タレントさんだって事務所から報酬をもらいます。報酬をもらうためにはその分稼いでこなければいけません。

個人事業主さんもお客さんに何らかの物を売ったり、サービスをすることで対価を得ます。お客さんが納得してお金を払ってもらうものでなければリピートされませんから、それだけ満足してもらうような成果を発揮する必要があります。

成果とは何か

「成果」と一言に言っても、就いている職によっても様々です。

例えば会社員であれば、年間や四半期ごとなどに「目標」を立てることが多いでしょう。それは会社全体の目標から落とし込まれた物、あるいはそれに通じるように立てられたものです。それにいかに近い結果を出せるか、あるいは超えられるかが会社への貢献であり、成果となります。

タレントさんも、出演料を事務所と半々程度で報酬とすることが多いと聞いたことがあります。当然事務所は会社ですから売上を立てることを目指すわけで、そこには目標があります。

個人事業主さんも、自身で生計を立てていく以上、どれくらいは稼がなければいけないといったベースライン、あるいはどれくらいは稼ぎたいといった目標を据えることが多いでしょう。

このように具体的な中身は様々にしても、共通している部分はあります。それは「成果」=「組織や顧客に対する貢献」=「組織目標に対する進捗」と言い換えられることです。そのようにここでは捉えましょう。

成果にならない仕事も周りからはたくさん入ってくる

一方で、そのように成果にならない仕事も溢れています。そういったこともたくさん舞い込んできます。
会社員の場合、例えば経費精算などの事務作業、これは成果から遠いので、やらないとお金が返ってこないとはいえ、時間をかけるべき仕事ではないのは明白ですよね。それをどれだけ丁寧にやっても成果に与えるインパクトは変わりません。
他にも、少し遠い部署の知り合いがお客さんを獲得できずに困っているから紹介して欲しいなどの相談を受けるとか、キャリアに悩んでいるから相談に乗ってくれとか、ある仕事をしたいのだけど苦手だから手伝ってくれとか教えてくれとか、、こういったことも残念ながら成果とは関係ないことがほとんどです。

それによって充実していろんな経験が詰める、関係も築けるから悪いことではない

もちろん、そういったことをやらないべきだ、、ということを主張したいわけではありません。そういったことをひとつひとつ丁寧にやることによって、社内や関係者などからの評判があがり、存在を認知もしてもらって、新しい仕事をもらえるなど、あなたにとってプラスになることも多いでしょう。人間関係が豊かになるでしょうから、それはそれでやるべきことでもあります。

ところが人事的な評価は基本的には成果

その一方で、評価というのは基本的には「成果」=「組織目標に対する進捗」で短期的には決まります。いくら他部署の人を手助けしても、丁寧な経費精算を行なっても、「組織目標に対する進捗」には影響を及ぼさず、つまりそれは「成果」にはならず、結果として「評価」への影響も及ぼしません。ここでいう評価は評判ではなく、人事的な評価です。
もちろん、人事的な評価は周囲からのフィードバックをもとに評価を決める方法などもありますし、周りを手助けすることで組織全体としての「組織目標に対する進捗」に貢献したことにはなるかもしれませんが、それはあなたがもともと期待されていることとは違うので、極めてそれだけでは人事評価しにくいというのが自然です。
極端な話、営業の人が、自分の売上ゼロなのに、他の人が売上をあげるためにすごい手伝っても営業としては評価できないです。

そもそも自分の成果を理解し、そこに集中をするために週報を書く

大事になるのは「そもそも自分の成果とは何なのか?」です。

  • 自分が何をすれば「組織目標に対して進捗させた」と言えるのか

  • それをどれくらいの期間で成し遂げるべきなのか

これらをしっかりと捉える必要があります。
「3ヶ月以内に売上XX円を売る」、「1ヶ月以内に企画をXX個出して、承認を得る」など。

それを捉えた上で、今週やったこと、来週やることをまとめ続けること。
私は毎週金曜日の夕方に30分ほどかけて以下のことをまとめて、週報としています。

  • 向こう3ヶ月〜6ヶ月の目標(ここは一定期間不変)

  • 何に時間をかけたかの可視化(Googleカレンダーで仕事のカテゴリごとに何に時間かけたか自動管理しているのでその振り返り)

  • 今週達成したこと

  • 来週達成すること

これを行うことで、自分が何に向けて活動をしているのかや、今週達成したことはそれに沿ったことができているのかどうかがわかり、そして来週やらなければいけないことは何かが可視化できます。
これを行なっていると、「あ、このままいくと予定通りに成果出せないな」や、「今週はいろんな余計な業務が入ってきたな」とか、「来週はもっと集中しよう」とか、振り返れるようになります。

また、週報と言ってはいますが、宛先は上司宛とかではありません。
社内であれば新人から社長まで誰でも見える場所に公開しています。
周囲に対して、自分がどういったことに取り組んでいるのかが可視化できて、アピールにもなるし、宣言にもなるし、助けがもらいやすくなります。どれだけ忙しいかも何となくわかるので、あまり余計な仕事も入ってこなくなります。(これは良し悪しあり)

集中できると、人生が豊かになる

目的は、限りある時間の中で「成果のために集中すること」なので、要するにここで書いたような週報でなくても手段はかまいません。他にも良い方法があるのかもしれません。特に、周囲に公開をする必要があるかでいうと、必ずしもそれが得策ではないかもしれません。

やるべきことに集中できれば、短時間で仕事が済ませられるようになります。それはワークライフバランスを保つことにも繋がります。
家族との時間の確保、趣味の時間の確保などにも繋げられるでしょう。私もこうしてnoteを書く時間が確保できているわけです。

色々なことをやっているのだけど、いまいち成果につながらなかったり、評価が上がらなかったりする悩みをお持ちの方も多いと思います。
ルーティン化するのに最初は大変かもしれませんが、ぜひ試してみてください。きっと成果も変わり、周囲からの見られ方も変わります。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?