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【感想】映画「今夜、世界からこの恋が消えても」

正直、劇場まで足を運んで映画を観る機会は滅多にありません。年に1〜2回くらい?

でも今回、無性に観に行きたくなったこちらの作品。

今夜、世界からこの恋が消えても』(以下セカコイ)

一番最初に情報が出た時から、「わー!みっちー映画初主演!!おめでとう!!」「わー!声が激カワでお馴染みの福本莉子ちゃん!!っていうかこないだまでドラマで共演してたふたりじゃん!!」と歓喜はしていたのですが、ごめんなさい…それから随分長い間「でもまあよくある感じの恋愛映画っぽいな」と思っていました。ゴメンナサイ。

公開日が近づくにつれて予告映像がちょこちょこ解禁され始めて、「ふたりとも透明感が尋常じゃないな……」とその顔面美&映像美にはやっぱり見惚れてしまいました。ただそれでもこの時点では「観に行く!」にはまだ至らず。

至ってはいなかったのですが、ある1つのことだけふと気になりました。

病を抱えるヒロインを健気に支える彼が、彼女の隣からふっと消えてしまうような描写がある。あれは何……?

そういえば、映画のあらすじを読んだ時に、主人公の彼は何か「秘密」を抱えているようなことが書かれていたな。それと何か関連が……?


まずはあらすじ


自分の言葉で綴りたいところですが、私はあらすじをざっくりまとめて話すのが本当に苦手でして。(というかあらすじに限らず、物事を簡潔にまとめて伝えるのがド下手)

公式サイトからお借りしました。

僕の人生は無色透明だった。真織と出会うまでは――。

クラスメイトに流されるまま、彼女に仕掛けた嘘の告白。しかし彼女は“お互い絶対に本気で好きにならないこと”を条件にその告白を受け入れた。そうして始まった偽りの恋。やがてそれが偽りとは言えなくなったころ――僕は知る。

病気なんだ私。前向性健忘って言って、夜眠ると忘れちゃうの。一日にあったこと、全部

彼女はその日の出来事を日記に記録して、朝目覚めたときに復習することで何とか記憶をつなぎとめていた。
その日ごとに記憶を失ってしまう彼女のために、日記が楽しい出来事で溢れるようにと、一日限りの恋を積み重ねていく日々。

しかし僕には真織に伝えていないことがひとつだけある。

「今夜、世界からこの恋が消えても」公式サイト

僕=とおるをみっちー(なにわ男子・道枝駿佑くん)、ヒロインの真織を福本莉子ちゃんが演じています。


実は先にネタバレを見てしまった


冒頭の「気になるポイント」がやっぱりずっと気になって気になって、映画公開後、既に観た人の感想ツイートやレビューをチラ見してしまいました。

チラ見…?嘘です、ガッツリ読みました()

「あらあら、そういうことなのか…なるほどそういう展開になるのね…」と思う一方で「うわ…何でネタバレ見ちゃったんだろ…展開知っちゃったら面白さ半減じゃん…」とショックも受けました。

ショックを受けていたということは、この時点ではもう気持ちが「やっぱ観たいかもこれ」に変わっていたのだと思います。

繰り返すようですがとにかく映像が美しいし、主題歌もステキ。
先に観に行っていた妹の「よくある恋愛モノっていう感じとはちょっと違った、意表を突かれるところもあった」という感想にも後押し(後押し?)されました。


ネタバレ済みでも終盤はずっと泣きっぱなしだった


平日だから人いないだろうな〜と呑気に構えていたら女子中高生だらけだった。
世間は夏休みだということをすっかり忘れていた。


ここではネタバレになるような内容は伏せますが、まず結論から言うと、ネタバレを知っていてもとんでもなく泣いてしまいました。

タイトルにもあるように、あることがきっかけで、ふたりの恋が消えてしまうんですね。
消えたとも言えるし、消したとも言える。

透と真織の存在あってこその涙ではあるのですが、その涙を誘発させたのは二人の親友である泉ちゃん(演:古川琴音ちゃん)と、透のお姉さん(演:松本穂香ちゃん)。

この二人の行動に、もう泣かずにはいられませんでした。

特に泉ちゃんは、セカコイの裏主役といっても過言ではないのでは?と思います。
観に行った人の感想をちょくちょく拝見すると、「友達役の子の演技力がハンパない」が圧倒的に多い。ちなみに妹も同じことを言っていました。そして私も全く同じことを思いました。

泉ちゃんの気持ちを想うと今でも心が震える。
なんて芯の強い子で、そしてなんて友達想いな子なんだろう。
でも、ずっと強くいられるわけでもなくて。弱さがこぼれてしまう時もあって。
泉ちゃんという人間に、どうしようもなく、惹かれてしまいました。

あくまで主軸はラブストーリーなのかもしれませんが、セカコイは、友情の物語でもあるし、家族愛の物語でもあると思います。


そして。
「今この瞬間」の尊さや儚さにも気付かされます。

目の前の大きなスクリーンに没頭しつつも、私は要所要所で自分と自分の大切な人を重ね合わせたりもしました。
そういう時にもほろっと泣いてしまいました。

この日の夜まで余韻を引きずっていた私は、ベッドの中でもめそめそめそめそ。
そこまで行く?という所まで思考が潜って潜って収拾がつかなくなったそんな夜でした。

こんなに涙もろいはずじゃなかったんだけどな。年齢とともに涙腺は緩くなるとよく言うけれど、そういうことなのかな。そもそもどういうメカニズムなんだろう?
ただの老化?(それ言っちゃったら身も蓋もない)


観客はフレッシュなヤングガールばかりで、アラサーかつぼっちで観に行っていた私は明らかに浮いていたような気がしますが、でもこの映画は、年齢関係なく泣ける作品だと思います。

かと言って、お涙頂戴みたいな作品というわけでもありません。

泣かずにはいられない、が正しい言葉かな。



こうやってまとまった文章で何かの感想を書くのは久しぶりでしたが、まとめるのって本当に難しい……。

こういうのも訓練が必要なのかもしれませんね。

今後もちょこちょこ続けていけたらいいなと思います。


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