(医)医療「被曝」を考えよう。
こんにちわ。お盆です。お墓参りされましたでしょうか?我が家は家からお墓が近いので田舎に帰らずともできました。皆様は心も体も健やかにお過ごしでしょうか?
今日は 原爆の話ではなく、「医療被曝」の話。
よく救急外来をやっていると、「子供ちゃんが転倒して頭を打った。CT検査してください。」という親御さんが多いです。実はこれ・・・あまりよくない判断の場合が多いです。
「親と医療者の安心を買うために、その子供の将来を奪っている」リスクがあります。
日本はCTの機械が世界一多いため、当然世界一検査されているわけです。ここからは怖い論文が並びます。
日本におけるがんの3.2%(年間7,587例)が診断用エックス線による可能性
がある
1年間に受ける日本人の平均被ばく線量は約6ミリシーベルトと推定され、そのうち約 2.1 ミリシーベルトが自然放射線からの被ばく、約 3.9 ミリシーベルトが医療被ばくによる
CT検査を受けた小児では脳腫瘍、白血病の発生率が増加する
診断にはとても有用な検査なんですが、果たしてなんでも撮影してしまう流れというのは危険なのかもしれません。
どのように使っていくかは私たち医療者も、受診する患者さんもちょっと考えていかないといけないのかと思いますね。
お大事に。