飛沫予防。

お久しぶりです。
世間が騒がしいので、拾い集めたエビデンスまとめてみたいと思います。
Lancet Microbe. 2020; 1: e10
 様々なものの表面に放置した新型コロナウイルスがどれぐらいの期間、細胞への感染性を保っているかを解析した
 →結果プラスチックなどの硬い表面では6日間、紙幣では3日間、サージカルマスクでは少なくとも7日間。
 →世間はせっせと消毒、手袋を四六時中している人多数出現
でしたが・・・
Nature. 2021; 590: 26.
Lancet Infect Dis. 2020; 20: 892.
J Hosp Infect. 2000; 46: 55.
 実験室の研究なので、自然界では少し話が違うようだとの流れになる。
コロナウイルス(新型コロナウイルスではない種類)では、さまざまな表面で乾燥させた後、わずか3~6時間で感染性がなくなるとの報告。
Clin Microbiol Infect. 2020; 26: 1658.
 実際の病院やホテルの家具やドアノブから綿棒で採取した検体を用いた研究では、新型コロナウイルスは確認されているにも関わらず、細胞への感染性はなかったと。
 →普通の生活環境では、ものの表面には感染を起こすほどのウイルスはほとんどいないと思われる。(満員電車や映画館などでクラスターないのも納得)
Environ. Sci. Technol. Lett. 2021; 8: 168.
 さらなる研究で、ウイルスに汚染された表面に触れたことによる感染リスクは、1万分の5以下であると推定(インフルエンザやノロウイルスの表面感染リスクよりも低い)
 →接触感染は否定的 
 →どうやら人から人への飛沫感染がアヤシイ・・・
Nat Hum Behav. 2020; 4: 1303.
 各国の政府が行った対策の有効性ランキングによると
・社会的距離を置くこと
・ロックダウンを含む渡航制限 がランク高く
・清掃と消毒が 最も効果的ではないものの一つにランク付け

というわけで、個人的見解では 

口とか鼻から 感染者の飛沫(エアロゾル)を吸い込むのをどう予防するかをメインに考えたらよいかなと。
PCRも100%の精度ではないですし、ワクチンを打っても100%ではないです。

結局はご一緒する人が安心できる(相手に優しい)人がどうかによるんじゃないかなぁと

 科学的に話を入ってみたのに、最後は人文科学的なオチになりました。
お読みいただきありがとうございました。

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